一目惚れ ページ1
「では、これで進めていきます」
「宜しく頼むよ」
「はい」
専務直々にやって来た、僕への仕事
自分で言うのもなんだが、僕は出来る男だ
今までだって色々と難しい商談もまとめ、偉い方の僕への印象は良い
この仕事が決まれば、何億もの金が動く
僕は簡潔にまとめられた資料を手に、専務の部屋を出た
「お疲れ様です」
「お疲れ様」
廊下を行きかう秘書も僕に頭を下げて挨拶をする
大きなガラスの向こうはビルが立ち並び
この中で何人もの人が仕事という戦場で戦っている
そんな風に考えながら長い廊下を歩いていると
「あっ！」
「えっ・・」
バサッ・・・
誰かが僕にぶつかり、手に持っていた資料が床にばら撒かれた
「・・・。」
冗談じゃない
大事な資料なのに、この僕にぶつかるなんて
どこの誰だ
イラッとして相手を確認すると
そこには這いつくばり、資料を拾う後姿が
嫌味の一つでも言ってやるか
そんな事を思い、その人の正面へと向かう
傍らには掃除道具の入ったワゴン
着ているものは作業着で
これは明らかに清掃員
清掃員如きが、この僕にぶつかって
有ろうことか大事な資料をこんな事にするなんて
心の中で相手をバカにしながら、正面へ立ち
その人が顔を上げるのを待った
「大事な資料なんだ。早く返してくれ」
ため息を吐きながらそう言うと
その清掃員の手が止まり、ゆっくりと顔を上げた
「あっ・・すみませんっ！ごめんなさいっ！」
「っ！？」
「これで全部ですっ！本当にっ申し訳ありませんっ！」
焦っている様子で、ぺこっと頭を下げた
手に持っている資料を僕に両手で差し出して
「・・・？あ、あのぅ・・・これ」
「っ！？」
「あのぅ・・・？」
「はっ！！」
綺麗にそろえられた資料
それをすぐに受け取れなかった僕
何故かって？
それは。。。。。
「しっ失礼しますっ！」
「・・・・・まっ！待ってっ！」
「・・・？」
「資料に不備があったら君のせいだ」
「あっ・・えっ！あのっ・・」
「その時は責任を取ってもらう」
「そっ！そんなっ！」
「だから・・・・・連絡先、教えて」
「ぇ・・・」
僕は、清掃員の彼女に
一目惚れをしたからだ
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
