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案外五条くんはあっさり見つかった
高専へ戻っりグランドにあるベンチにこちらに背を向けて座っている
そしてやっぱり五条くんは上着を来ていなかった
『五条くん』
｢Aちゃんやっときた｣
後ろから近寄って声をかけてみたら顔だけこちらに向けて五条くんがニコッと笑った
それから空いてる隣のスペースをポンポンとしてこっちに座る様に促してきた
『五条くん寒かったでしょ？これ』
座るのと一緒に借りていた制服を渡す
『ありがとう。貸してくれて』
「よく俺のだってわかったね。傑か硝子にでも聞いた？」
制服を羽織りながら聞いてくる五条くんにやっぱり寒かったのかなと申し訳なかった気がした
『ううん、誰にも。でもすぐわかったよ、五条くんのだって』
「え、起きてた感じ！？」
『全然来たのは分からなかったけど、その、香りが…。』
「ん？」
「...いや、五条くんの香りがしたからね、そうかなって、思っ、て...』
香りで分かったのは事実だけど恥ずかしくて話の語尾が小さくなってしまう
顔も赤くなっているような感じがして目が合わせられなくて視線を逸らした
「なーんだ！Aちゃんももう俺の虜ってわけだ！」
『なっ！なんでそうなるんです！？』
「制服の匂いで俺のだって分かっちゃったなんてもう意識しちゃってるってことでしょ？」
『してません！』
「相変わらず素直じゃないなぁ〜」
久々の五条くんとの会話はいつも通りでちょっと安心した
どうして最近お昼に来ないのか聞いてみたら忙しかったの一言だけでやっぱり夏油くんと家入さんの言ってたことは本当だったみたい
『そういえばここで何してたの？暗くなる時間も早くなってきたしそれに寒かったでしょ？』
季節は冬に近づいてきてて日中は暖かいとはいえ朝晩は気温が下がってきている
いくら最強とはいえ寒さは別でしょう？
「律儀なAちゃんの事だから返しに来てくれると思って。寮に居なかったのは俺のこと探してくれるのが可愛いなぁって思ったから」
『なっ、なにそれ！、』
いつも通りの五条くんで安心した
けどなんでだろう
いま私、凄くどきどきしてる
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ナミ - コメント失礼します。すごく面白いです。更新頑張ってください！ (2023年4月7日 22時) (
レス) @page9 id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
かおりこ - ま、まさかここで止まるとか、続きを楽しみにしています。 (2021年1月2日 20時) (レス) id: e8981eeecf (このIDを非表示/違反報告)
* - 悟かわえぇ………… (2020年12月30日 17時) (レス) id: 6b62d85a2c (このIDを非表示/違反報告)
むにえる(プロフ) - ななさん» 閲覧ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです泣 (2020年12月19日 13時) (レス) id: 4151135e98 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 気持ちがズッキュンズッキュンしました。ありがとうございます！！！ (2020年12月18日 1時) (レス) id: c6d407f0e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たろち | 作成日時：2020年12月11日 0時
