TVの前にいたはずが気がつけば呪力宿ってた【呪術廻戦】

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学校が終わって家に帰ると、五条先生はまだ帰ってきていなかった。





学校にいなかったからもう帰ってきてると思ってたけど…
何か別件でも入ったのかな。







それなら、帰ってくる前にご飯の支度でもしとこう。
そういえば、
今日はオムライスがいいって言ってたけ。






オムライスなんて子どもだなぁ、
なんて思ったり。






作りながら、オムライスを食べて喜ぶ五条先生のことを思い浮かべて思わず笑みがこぼれてしまった。






＊






夕方すぎても先生は帰ってこなかった。
そんなに大変な任務なのかな。





1時間、また1時間と時計の針が一周しては、
先生のことが気にかかる。





テーブルに用意したオムライスはとっくに冷えていた。







＊







先生が帰ってきたのは、
針が0時を指したころだった。







ばたん。







玄関で何かが倒れる音がして急いでかけつけると、
玄関の床で靴も脱がずに横になる先生の姿。







近づいてみて、匂いをかいで分かった。
この人、相当酔っ払ってる。







それが分かると、仕事で何か大怪我でもしたのかななんて数時間も心配していた自分が馬鹿馬鹿しく思えた。








「ちょっと、先生、こんなとこで寝てないで起きてください！」



五「ん〜、A〜？」



「はいはいAですよ」



五「ちょっとー、こっちきて…」







こっちって、もう傍まで来てるんですけども。
酒臭いなーなんて思いながら重たい身体をなんとかリビングまで引っ張る。







五「ね、こっち」


「うわ、っちょ…っと」








突然腕を引かれて身体がよろめく。






何してるんですかこの酔っ払い、
と声をあげようとしたけれどそれよりも先に先生の腕が、倒れて先生の上に乗る体制になってしまった私の背中に回る。






不意のことで、びくんっと反応する身体。







五「あったかい…」


「っ…」








ふにゃりと笑う。







いつの間にか先生の目隠しは取れていて、
久しぶりに先生の綺麗な瞳と目が合った気がした。







うう、整いすぎだって顔…







息がかかるくらいの距離。









さすがにこんなことされると、
ドキドキしてしまうに決まってるじゃないですか…

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