TVの前にいたはずが気がつけば呪力宿ってた【呪術廻戦】

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伏「……別のことに怖がってどうするんですか」



「仕方ないでしょ…怖いものは怖いんだから…」







ピタッピタッと、天井から滴る水滴の音にすらビクッと身体が反応してしまう。




あとね、怖いのはおばけだけじゃないの。




ヌルッとした感触。







「ぎゃぁああああ無理無理！！」







クネクネと動くそれ。
…そう、大がつくほどの虫嫌いである。






叫ぶ私を呆れた様子でお構い無しに置いていこうとする伏黒くん。






左右の床にいる沢山のソイツらに気持ち悪さのあまり無意識に伏黒くんの服の後ろをきゅっと掴むと、






何か言おうとしてたけど、言うだけ意味ないと諦めたのかもう何も言ってはこなかった。





＊





目の前に現れたのは2級以下の呪霊が数体。





その形に私は又も叫んでしまう羽目になったのだった。







「呪霊まで蜘蛛とか…」




伏「Aさん、この前のやつ出来ます？」







極力蜘蛛の姿を視界にいれたくなくて、
目を瞑りながら、この前の感覚を思い出す。







「長引時流」




伏「…玉犬」







スローになった敵に2匹の犬が噛み付いていく。






＊






廃ビルの呪霊祓いはあっという間に完了した。

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