TVの前にいたはずが気がつけば呪力宿ってた【呪術廻戦】

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「ふふ…、ありがとう」








怒られているはずなのに思わず笑みがこぼれると、何笑ってんのと眉間のシワを寄せる。







画面越しでは何度か観たことがあるけれど、
初めて会って、この人はきっといい人なんだろうなとなんとなく思った。
ほんとになんとなく。







じゃぁ俺はこれで。
そう言って背を向けようとした彼の足がピタリと止まる。







なんだろうと見ていると振り返った彼と目が合い、
なんだか気まずそうに視線をきょろきょろとさせた後、







普段はどこにいる、
学校はどこだと問いかけられた。







あぁ、やっぱりこの人は…







「私なら大丈夫です。
それと、一応こう見えても20です」







危険にさらされてる人を、
放っておけない人なんだろうな。







しかもそれを表に出さないようにしてる。







私の返事を聞き、えっ…と言葉を零すと突然、
すみませんと謝られる。









「え？？どうしたの？」




伏「一応…歳上だったので生意気な口をきいたな、と」








さほど重要でもないところで謙虚を見せられまたつい笑ってしまうと、
伏黒恵は馬鹿にされたと思ったのか、
ムッとしている。









そういう意味じゃないよ！
と否定しようとしたところで、











先程二匹の犬が呪霊を倒した所から
また…気配を感じた。

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