お披露目会 ページ20
『す、水明様そんな膨れっ面しないでください…。』
『お前は何をしていたのだ、全く…。』
水明はじとりと倉島を睨みつける。
『私が一様に意見を述べることなどできません！！』
葬式を終えたあと、六代目の一がまだ存命であった時、仮の次期当主としてのお披露目を終えていた水明は、遺言もあって正式な七代目として客人の挨拶を一日中受けていた。
下手にまわってヘコヘコと顔色を伺う者、小娘が当主の座についたといって侮蔑の眼差しを向ける者、まるで相手にしていないようになんの感情も見せず挨拶をする者、色々だ。
そして、その一日の中で最後に来た客人が…
『菅原道真様がいらっしゃいました。』
そう告げられ、襖が開く。
『…なんだか、雛人形みたいだね。』
第一声がそれだ。
襖が閉まった瞬間、水明は足を崩した。
道真も、どかっとあぐらをかいて座り、今までの来訪者とは違って堅苦しい挨拶をしない。
『それにしても六代目が水明を当主に推したとはね。
あの人、保守派の中でも頭が硬くて有名だったじゃん。』
『…倉島の話だが、床に伏せてしばらく経った時から私に対して少しは罪悪感を抱いていたようだ。
娘が一度も見舞いに来なかったことで父親として慕われていないことに気づいたのか、
それに、わたしには兄弟がいないから血筋を重んじてのことだろう。
全く、面倒ごとを押しつけられた。』
無表情で淡々と話す。
『水明は前から当主になりたくないみたいだけど、何か理由があるの？』
『私は上に立つ器ではないからだ。
それに、当主になったことで余計に風当たりが強くなる。』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いきなりの回想で、まず神覚水明って誰だ？となってる方もいらっしゃるかもしれませんが、
もう数話したら全てが繋がると思うので、お付き合いください…。
また昔の話は漫画本誌でも深く描かれていないので、ほぼ私の想像となっております。
これから本誌で昔の話について触れた際には、文章の変更を加えることもあるので、ご了承ください。
ちなみに、(五条家と菅原道真ってどんな関係かなー)など考えながら書いております。
遅くなりましたが、1日1000hit越えした日がありました！！ありがとうございます！
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ダイフク(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについては明言出来ないのですが、楽しんで読んでいただけるかな、と思います…。更新頑張ります！ (2022年3月6日 1時) (
レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ダイフクさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。更新楽しみにしています。 (2022年2月25日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - みきゃるさん» コメントありがとうございます！とても遅くなりましたが、これから少しずつ更新して行くのでよろしくお願いします！ (2022年2月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
みきゃる(プロフ) - とても面白いです！！！ゆっくりでもいいので、続きが見たいなと思ってしまいました、、！ (2021年12月12日 10時) (レス) id: 22cb947882 (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - 雪マカロンさん» コメントありがとうございます！早く高専生たちを登場させられるように更新頑張ります！ (2021年3月4日 20時) (レス) id: 9e9c718d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダイフク | 作成日時：2021年1月11日 15時
