見方を変えればダメなやつ ページ18
椅子に縛られた五条の右肩あたりに筆先をあてる。
筆先に墨も何もついていないようだが、筆を滑らせた跡が鮮明に残ってゆく。
柔らかい筆先の感触がくすぐったいようだ。
「A、こ、これあと何分続く、の!…ひっ、」
「変な声を出すな。
そうだな、あと3分ほどかな…。あ。」
「今の、『あ』って絶対間違えたや、つっ!…」
間違えた箇所を少しずついじってなんとか理想の形に戻す。
「それありなの、ねえありなの!!」
「少し黙ってじっとしておけ。」
頭をぺしっと叩いた。
それで五条は少し大人しくなった。
〜3分後〜
「うん、今までで1番いいかもしれないな。
我ながら上出来だ。」
自分を褒めてAが五条の前から離れると、拘束が解かれ、自由になる。
椅子から立ち上がってすぐに鏡の前に立ち、自らの身に刻まれた模様を確認する。
「うっわ…。」
首から右肩にかけて刻まれたそれは大きな呪力を無理やり小さな箱に詰め込んだように、異彩な、禍々しいオーラを放っている。
そして、小さな箱に収めきることができないかのように、不気味な模様からは闇を凝縮させたような黒い呪力が漏れ出ている。
「これ、漏れてるの大丈夫なの…?」
「おそらく問題ないだろう。
今まで試したどの時よりも漏れは少ない。
私が"美術"とやらを受けていれば最高評価間違いなしだな。」
「A、なんで美術の授業があることなんて知ってるの?」
「お前のランドセルから教科書を拝借した。
隠そうとしていた通知表?だったか、あれも見た。」
「どうりでどんなに探しても見つからないわけだ…。」
「話は戻るが、あと3時間も経てばそれも収まるだろうから、しばらくここにいろ。
もしお前が肥大化し始めたら対処できるからな。」
五条の右肩を指さして恐ろしいことを言い放つAに青ざめる。
「じゃあ、その待ってる間に聞きたいことがあるんだけど…。」
「何だ?」
「…Aの、昔の話。」
2人分のお茶を淹れていたAは動きを止めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この作品が完結していない状態で何してるんだって感じですけど、新しいものを書き始めるました!
"呪術高専"メインのお話です!
よろしければ覗いてください!
エセ呪術師が高専に強制入学させられるまで【呪術廻戦】
216人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ダイフク(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチについては明言出来ないのですが、楽しんで読んでいただけるかな、と思います…。更新頑張ります! (2022年3月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ダイフクさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。更新楽しみにしています。 (2022年2月25日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - みきゃるさん» コメントありがとうございます!とても遅くなりましたが、これから少しずつ更新して行くのでよろしくお願いします! (2022年2月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
みきゃる(プロフ) - とても面白いです!!!ゆっくりでもいいので、続きが見たいなと思ってしまいました、、! (2021年12月12日 10時) (レス) id: 22cb947882 (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - 雪マカロンさん» コメントありがとうございます!早く高専生たちを登場させられるように更新頑張ります! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 9e9c718d28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ダイフク | 作成日時:2021年1月11日 15時