放任主義 ページ15
小屋へ戻り、五条の安否を確認しようとすれば容易にできるのだが、
Aはそうしようとはしなかった。
(死ねばそれまで、新たな人物を待つだけ。
私は人間の生死をどうこうしていい者ではない。)
そう思っていた。
しかし、心の大部分を占めていたのは、
(悟が私を前にした時、
『こいつは自分を見捨てた』と思われるのが怖い。)
という感情だった。
菅原道真と取り引きをする前も、あまり人と関わってこなかった。
だが、五条が5歳だった頃から10年以上一緒にいたのだ。
情が移らないわけがない。
大きな感情をどうにか抑え込もうとして、膝を抱えて小さくなった。
かつて広かった部屋は心を閉じようとするAに比例するように狭くなっていた。
それから、約3年が過ぎた。
鳥居をくぐって何者かが領域に侵入する。
久しぶりの感覚にAは小屋の入り口に目を向けて、警戒する。
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ダイフク(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチについては明言出来ないのですが、楽しんで読んでいただけるかな、と思います…。更新頑張ります! (2022年3月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ダイフクさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。更新楽しみにしています。 (2022年2月25日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - みきゃるさん» コメントありがとうございます!とても遅くなりましたが、これから少しずつ更新して行くのでよろしくお願いします! (2022年2月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
みきゃる(プロフ) - とても面白いです!!!ゆっくりでもいいので、続きが見たいなと思ってしまいました、、! (2021年12月12日 10時) (レス) id: 22cb947882 (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - 雪マカロンさん» コメントありがとうございます!早く高専生たちを登場させられるように更新頑張ります! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 9e9c718d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダイフク | 作成日時:2021年1月11日 15時