遠足 ページ31
「レッツゴー京都！！」
「…頼むから落ち着いてくれ。」
大きなキャリーケースを持ってきてはしゃいでいる五条を冷ややかな目で見る。
「ってAその格好で行くつもり？！」
Aの格好はいつもの巫女さんの服のようなものだ。
「僕この前服プレゼントしたよね…？
気に入らなかった？もっと持ってくる？」
「いや、現代の服はこう、私の好みではないのだ。」
駄々をこね始めた五条をなんとか宥めようとするが、全く治る気配がないので渋々渡された洋服に着替えると、今までが嘘のように大人しくなった。
「服は解決したとして、荷物は？着替えとかいるでしょ。」
「荷物などなくてもよい。
お前は呪霊が着替えているのを見たことがあるか？ないだろ。」
「まあ、確かにね。」
「それより、どうやって行くんだ？
私は転移もできるが。」
「ノンノンノン、今回は新幹線！
チケットももう取ってるよ。」
懐から2枚のチケットを取り出して高く掲げる。
ちなみに、五条がこの小屋にテレビを持ってきたので、少し現世についての知識は増えた。新幹線も知っている。
小屋は拡張していたものを初期の小さな状態に戻していたが、また拡張した。
「新幹線か、悪くないな。」
無意識か、にやにやしている。
「そういえば、あれは取ってきたか？」
「ああ、あれね、
そもそも入るまでが面倒くさくてさ。」
葛箱をキャリーケースの中から出した。
Aがその蓋を開けると、
「金！？」
金がぎっしり詰まっていた。
「これを換金してきてくれ。」
「これ菅原道真のものなんじゃ…。」
「預けていたんだ。
私の呪力に反応して開く仕組みにしていたから私の箱で間違いない。
お前も開けてみろ。」
蓋に手をかけ、上に持ち上げようとするが、
最初にかたん、と数cm動いたきり動かない。
「私の呪力が少し混じってるからか、ほんのちょっとだけ動いたな。」
箱を手元に引き寄せて蓋を開け、巾着にひとすくい分の金を入れる。
「Aがすごい人なのはわかったけど、今日はそれ使わないよ。
僕最強だからそれなりにお金も稼いでるし。」
渡された巾着をAにやんわりと押し返した。
「それならいいが……、金に困ったら言うんだぞ？」
そんなこんなで京都旅行、出発。
〜〜〜〜〜
過去編？が思ったよりも長くなってしまいました、
ここから加速します！
いつもありがとうございます！
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ダイフク(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについては明言出来ないのですが、楽しんで読んでいただけるかな、と思います…。更新頑張ります！ (2022年3月6日 1時) (
レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ダイフクさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。更新楽しみにしています。 (2022年2月25日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - みきゃるさん» コメントありがとうございます！とても遅くなりましたが、これから少しずつ更新して行くのでよろしくお願いします！ (2022年2月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
みきゃる(プロフ) - とても面白いです！！！ゆっくりでもいいので、続きが見たいなと思ってしまいました、、！ (2021年12月12日 10時) (レス) id: 22cb947882 (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - 雪マカロンさん» コメントありがとうございます！早く高専生たちを登場させられるように更新頑張ります！ (2021年3月4日 20時) (レス) id: 9e9c718d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダイフク | 作成日時：2021年1月11日 15時
