突然ですが、ぼくたちの王になってください！

なんで？ ページ29

黄色の頭が口を開けた。

ボン！

白い光弾が出た。その光弾はラグナの方に飛んできた。

その瞬間、ヒロは未来を予知した。

地面に落ちた白い光弾が強い光を発して、ランが人間に戻ってしまう未来を。

ヒロ：「これはかわしちゃだめです！ご主人様、かき消してください！！」

ラグナ：「わかった！」

ラグナは白い光弾を王の力でガードしようとした。

ビュン！

小さな光の結界を作った。しかし、

ヒュウウン…

なぜか結界は消えた。

ラグナ：「え、なんで？」

ガアン！

ラグナ：「うわあ！！」

白い光弾をくらってしまった。でも、ちっともダメージは感じられない。

しかし、光弾は弾けて凄い光が発せられた。

みんな：「「「わあ！！」」」

光が発せられただけでダメージはなかった。ランを除いて。

ラン：「うう…」

ランはなぜか人間の姿に戻ってしまった。

ヒロ：「ランさん！」

ラグナ：「何があったの？」

ヒロ：「ランさんは悪い妖怪じゃなくても、妖力は悪しき妖怪と同じですから、

　 さっきの光で妖力を吹き飛ばされたんです。元に戻すには大量の妖力が必要です…」

ラグナ：「大量の妖力か…」

どうすればランに妖力を取り戻させられるか、一瞬考えてしまった。

ラン：「前を見て！」

ラグナ：「え？」

振り向くと、黒色の光弾がすぐ近くまで迫っていた。

ジン：「はあっ！！」

水を発すると光弾を包み込んで消した。

ジン：「だいじょうぶか？」

ラグナ：「うん。ごめん…」

それにしても、なんでさっき、わたしの結界が消えたんだろう…

使えない→←巻きこんでやろー☆←

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