佰弐拾弐話 ページ7
『(……さっきよりは楽しめそうかな。)』
刀を構えるA。
慌てて恋柱が声を掛けた。
恋柱「Aちゃん!ここは私に任せて、皆と本体を」
『嫌です。こっちの方が楽しそうなんで。』
ドンドンと鬼が太鼓を叩くと木製の石竜子が現れた。
それを一振りで全て斬り落としたA。
?「ほう。」
『本気でお願いしますよ、半天狗殿。』
そこからAと半天狗の一騎討ちが始まった。
加勢しようと恋柱が動くたび、Aが睨みを利かせるので恋柱はその場から動けないのだ。
半天狗「やはりあのお方が仰った通りだ!」
『余所見してていいの?半天狗!』
ハッキリ言って、Aは本気を出していない。
無論半天狗もだ。
恋柱「(うわぁぁあ!どうしよう?どうしよう?!加勢すべきよね?!でも、Aちゃん睨んでくるし、あぁでも死んじゃったらしのぶちゃんに会わせる顔が……以下略)」
半天狗「ここまでやるとはな、流石だ。」
『そう?普通だと思うけど?』
半天狗「なら、これならどうだ?」
さっきとは違うし部位の太鼓を叩いた半天狗。
それに柔軟に対応するA。
両者一歩も引かない。
小手調べの延長戦だ。
・
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半天狗「「血気術 無間業樹」!」
先に仕掛けたのは半天狗。
『(広範囲の技か。なら……!)』
・
『「滅の呼吸 弐ノ型 殲滅」!』
玉壺の時と同様、Aは弐ノ型で多くの石竜子を斬り裂いた。
半天狗「流石の一言だ。」
『そう?あ、もう終わりなの?』
もとの構えに戻るA。
半天狗「なぜだ?」
『ん?』
半天狗「それだけの実力がありながら何故鬼にならない?」
『(……既視感を感じるなぁ、なぜか。)』
半天狗の問いかけにすいっと目を逸らしたA。
数刻前に聞かれた事を何故また答えなければならないのか。
解せぬ。
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るい(プロフ) - 望さん» 鬼化ルートとは別に短編集を出すので、鬼化ルート=短編集ではないです。書き方分かりにくかったですね(汗)申し訳ないです。後で修正しておきます! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 宙さん» 迫ってるむいくんかっこよくないですか?!欲のままに書いてみたんですけど……、気に入っていただけて良かったです!これからもよろしくお願いします! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - にゃうさん» ホントですか、そう思っていただけて何よりです!これからもよろしくお願いします!返信遅れて申し訳ないです…… (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - むーむさん» 分かりました!甘々な感じになってもよろしいでしょうか…? (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 鬼化ルートは短編集じゃない方がいいです。普通に投稿してください。更新楽しみにしています。 (2020年4月8日 22時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年3月28日 23時