【鬼滅の刃】蟲柱の妹は、妹だと名乗らない 肆

佰参拾捌話 ページ27

だけど、この力に目覚めても今のところなんの副作用も現れていない。





これはとても珍しいことらしい。




会長「そうか。体調が悪くなったらすぐに戻っておいで。」
『……はい。』




だから会長も鎹も律も、私が力を使うことに難色を示す。





何があるか分からないから。






それが分かっていて、なぜ使わなければならないのか。






少し前まではそう思っていた。







会長「ところで、A。今日はーーを取りに来た、
と聞いたんだが、何に使うんだい？」
『………答えることはできかねます。情報漏洩は固く禁じられておりますので。』






でも状況が変わった。






あの人との「約束」を守る為には必要なのだ。






会長「………なら、1つだけ聞かせて貰いたい。必ず人を守り助ける為に使うと誓うか？」
『はい。無論にございます。』
会長「分かった。但し条件がある。」
『なんでしょうか？』





あれが使えるならなんだっていい。





あの人との「約束」以上に大事なものはない。





会長「……律を一緒に連れて行く事だ。いいね？」
律「会長！」
会長「……いいね、A？」
『承知しました。』





会長はそう言うと奥に引っ込み、少しして桐箱を持って戻って来た。




律は「なんで？」と困り果てた顔をしていた。





会長「さ、これを持って行きなさい。」
『感謝します、会長。』
会長「感謝するなら、もう少し顔を出しておくれよ？」
『……善処します。』




怖い顔で釘を刺された。







律を連れて帰路に着く。






何はともあれ、借りれて良かった。






鎹「なぁ、これからどーすんの？」
『……そうね。』






剣技の強化もそうだが、新たな型を完成させなければならない。





大体3日以内で出来たら助かるんだけどなぁ……。






それに、あの人に頼みたい事だってあるし。








だとしたら……。







『……次するべきは柱稽古への参加ね。』









鎹「(……なら最初から参加すればいいのに。)」
律「(「柱稽古」って、なんだ？)」





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律(リツ)
・14歳
・男
・銀髪の髪に178cmという高身長を持つ
・Aが持つ「巫女の力」を守るため同行する
・鬼から助けてくれたAに恩義を感じている




久々のオリキャラ登場……

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