佰肆拾参話 ページ32
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………今聞くか、それ?
宇髄「俺は誰にも言ってなかった。須磨達が遊郭に潜入してた事。……なのになんでお前知ってやがった?」
『……………。』
答え方次第では死ぬよね、これ。
もの凄い気迫なんですけど……。
宇髄「答えろ、A。」
…………まぁいいか。
どうせここに来ることも殆どないだろうし。
『…………遊郭にちょっとした伝手があっただけです。』
宇髄「伝手だけで、俺の嫁達ってなんで分かった?」
『……まだそこでは分かりませんでした。』
『ただ、貴方が蝶屋敷の子達を連れて行こうとした。それで分かったんです。』
そう。
カナヲを迎えに行ったあの日、音柱様が蝶屋敷の子達を遊郭に連れて行こうとした。
あの慌てっぷりはまず間違いなく自分の身内や親しい人に何かがあったということだ。
そこから推測されるのは、最近文通が途絶えた須磨さん達の救出だった。
その証拠として、その時の音柱様の心音が異常なまでに焦っている時の音だった。
宇髄「なるほどなァ。そういう事かい。」
音柱様は納得したのか、それ以上の追求はなかった。
須磨「Aちゃん!近いうちに文を書くからね!」
『楽しみにしてます。』
まきを「また遊びおいで!歓迎するよ!」
『はい、是非。機会があったら伺いますね。』
雛鶴「2人とも、気をつけてね。」
『ありがとうございます。』
お嫁さん達とそんな会話を交わす。
……ほんと、なんでこんなに差があるのか。
でこぼこな夫婦だ。
『……それじゃ、稽古、ありがとうございました。』
カナヲ「………あ、ありがとう、ございました。」
宇髄「おう!また派手にしごいてやるから来いよ!」
お礼を言って宇髄邸を出る。
……また今度、須磨さん達に文を書いてみるか。
て、「派手にしごいてやるから来いよ」って。
行きたくなくなるんですけど……。
鎹「A、カナヲ!次ハ恋柱・甘露寺蜜璃ノ所ダ!」
『分かった。ありがとう。』
カナヲ「……………。」←頷く
宇髄邸の外で待っていてくれた鎹。
外で待つ理由は本人曰く、「あの派手派手男、うるさいから。」なんだとか。
………まぁ、分からんでもないが。
宇髄邸から聞こえてきた悲鳴は気の所為だ、きっと。
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るい(プロフ) - 望さん» 鬼化ルートとは別に短編集を出すので、鬼化ルート=短編集ではないです。書き方分かりにくかったですね(汗)申し訳ないです。後で修正しておきます! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 宙さん» 迫ってるむいくんかっこよくないですか?!欲のままに書いてみたんですけど……、気に入っていただけて良かったです!これからもよろしくお願いします! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - にゃうさん» ホントですか、そう思っていただけて何よりです!これからもよろしくお願いします!返信遅れて申し訳ないです…… (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - むーむさん» 分かりました!甘々な感じになってもよろしいでしょうか…? (2020年4月11日 22時) (レス) id: 02d9104630 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 鬼化ルートは短編集じゃない方がいいです。普通に投稿してください。更新楽しみにしています。 (2020年4月8日 22時) (レス) id: 05ffcd4bcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年3月28日 23時