陸拾玖話 ページ36
陽光が差し出した廃寺付近を去り、屋敷に戻ったA。
すると、見た事のある羽織りと箱、髪色、猪頭が屋敷の前に居た。
『…………あんたら、何してんの?』
そう声をかけるより早く反応した御三方。
善逸「うわぁぁあん!!Aさぁあぁあん!」
『………抱き付いてくるな。』
炭治郎「Aさん、おはようございます!」
『………おはよう。』
猪頭「お前、俺と勝負しろ!!」
『しません。…………なに?なんなの?』
そしてAは今かなーーーーりご機嫌斜めである。
何故かって?
『(………暫くまた行けないからだよ!)』
童磨殿達に会えないのが嫌だからだ。
人といる時よりも心地いいと思えるのだから。
かと言って恋愛的には見てないが。
炭治郎「あの……。朝早くにすみません。」
『………そう思ってるなら普通来ないでしょ。』
炭治郎「それは…そうなんですけど。煉獄さんの様子を見たくて…。」
『………だからって屋敷の前にたむろうのはやめて。
………あと離れてくれない?』
善逸「嫌だぁぁあぁぁ!Aさんは俺と結婚するんだぁぁぁぁ!!」
『………………はぁ。』
離れそうもない金髪くんに手刀をかまして俵担ぎにする。
『……………どうぞ。言っとくけど、騒いだりしたら即追い出すから。』
Aの目がガチだった事もあり、炭治郎・伊之助はその場に震え上がった。
*
*
*
『………この部屋だよ。大人しくしててね。』
ドスの効いた声でAはそう言って金髪くんを下ろすと、彼はら器用に鼻提灯まで出してぐっすりと眠っていた。
炭治郎「煉獄さん……。」
伊之助「……権八。」
善逸「フガー……。フガー……。」
しばらくは離れても大丈夫だろうと思い、水を取りに行く。
Aは基本的にお茶は飲まないのだ。
『…………どうぞ。水で悪いけど。』
炭治郎「いえ!急に押し掛けたのは俺達ですし…。
ありがとうございます。」
伊之助「ハァン?!水…………イエ、ナンデモアリマセン。」
はぁ、と溜息をついてAは金髪くんを隣の部屋に寝かせる。
炭治郎「あ!……なんかすみません。」
『別に。………彼が起きたら帰ってね。』
目も合わせずにAがそう言うと、炭治郎が不服と言わんばかりの音を出す。
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エメラルドの飛沫(プロフ) - この夢主嫌いです。 (2021年4月21日 17時) (レス) id: fb58ba212d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - すごいアオルなー(・・;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月3日 8時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 零華さん» はい!またリクエストお待ちしていますね!楽しんで頂けて何よりです!(^_^) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» 本当ですか、よかったです( ̄∇ ̄) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - リクエストの方は、全然大丈夫でした。逆に、リクが通って、よかったです。これからも、更新、頑張ってください!応援しています!!。( `・∀・´)ノ ガンバレ--!。 (2020年3月2日 4時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年2月24日 20時