陸拾伍話 ページ32
『(……うーん。やっぱり少し鈍っちゃうかぁ。)』
指先、手、肘、肩、首、股関節、膝、足首、足の指。
細かく分けて炎柱の身体・傷の負担にならないように慎重に進めていくA。
『(……まあ硬化してるわけでもないから、そんなに戻すのは大変じゃないと思うけど。それは起きた時に本人の意思でなんとかしてもらおう。)』
一通り終えてまた帳面に向かうA。
この10日以上もの間、朝方と夕方、ずっと毎日これを続けていたのだ。
来客の合間を縫って少しずつ少しずつ。
『(……まあやりすぎも良くないしね。)』
今日はこのくらいにしようと一息つく。
・
・
カナヲ「…………あの。」
『………。』
すると、栗花落カナヲが珍しく自分から口を開いた。
カナヲ「………あの、その…。」
『………なに？ゆっくりでいいから話して。』
カナヲ「……どうして、師範を嫌うの？」
『はい？』
本日2度目の間抜けな声を上げたA。
『なんでって…。見てたら分かるでしょ？』
カナヲ「でも、師範は…！」
言葉の勢いと共に身を乗り出した栗花落カナヲ。
『ちょっ！！』
そして当然、突然の動きに身体がついてくるわけもなく釣り合いを保てなくなった彼女の身体は炎柱・煉獄杏寿郎に向かって倒れ込む。
それを間一髪で止めたA。
『………話なら隣の部屋で聞く。気をつけてよ。』
カナヲ「ご、ごめん、なさい……。」
この子謝れたのか、とちょっと失礼な事を思ったA。
なんせ蝶屋敷にいた頃は自ら話そうとはしなかったからだ。
お互いに。
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エメラルドの飛沫(プロフ) - この夢主嫌いです。 (2021年4月21日 17時) (
レス) id: fb58ba212d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - すごいアオルなー(・・;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月3日 8時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 零華さん» はい！またリクエストお待ちしていますね！楽しんで頂けて何よりです！(^_^) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» 本当ですか、よかったです(￣∇￣) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - リクエストの方は、全然大丈夫でした。逆に、リクが通って、よかったです。これからも、更新、頑張ってください！応援しています！！。( ｀・∀・´)ﾉ ｶﾞﾝﾊﾞﾚ--！。 (2020年3月2日 4時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅夜 | 作成日時：2020年2月24日 20時
