伍拾弐話 ページ19
魘夢「ねぇ、守り切れる?」
魘夢「君は1人でこの汽車の端から端までうじゃうじゃとしている人間達全てを!!」
魘夢「俺に"おあずけ"させられるかな?」
炭治郎に向けて妖しく笑った魘夢は、そのまま汽車に潜ってしまった。
炭治郎は慌てて斬りかかるも当たらなかった。
『……あのさ、』
炭治郎「何でですか?!」
『は?』
「その頭、本体じゃないって言ってたの聞いてた?」
って聞こうとしたら、物凄い剣幕で怒鳴られた。
炭治郎「何で分かっていて、中にいる人達を避難させなかったんですか?!どうしてもっと早く皆を起こしてくれなかったんですか?!本体じゃないと知っていたなら何故頸を斬りに行かなかったんですか?!」
『……。』
炭治郎「答えて下さい!」
……うん。
なんか、もういいや。
言う気失せたわ。
ここまでとは思わなかった。
脱力感に見舞われ、さっさと車両に戻ろうとすると、腕を掴まれた。
『………なに?』
炭治郎「まだ話は終わってない!」
『……なら、お前はどうした?』
炭治郎「え…?」
『もしお前が私の立場で、鬼に監視されている中、乗客を人質に取られ、下手に動けば一瞬で皆死ぬ。』
『そんな状況でお前は何をする?』
炭治郎「それ、は…。」
口籠る彼の襟元を掴み上げる。
『1つの判断ミスで救える命と失う命の数が大きく変わる。』
炭治郎「……!」
『私はこの中にいる乗客を救う為に適切な判断を下しただけだ。…眠っていた奴が偉そうに語るな。』
それだけ言って手を離す。
窓から車両に戻ってみるとどうやらあの猪頭は覚醒したようで、天井を突き破って車両の上へと出て行った。
煉獄「うーん!」
『……起きるの遅すぎません?』
……鬼殺隊最高位の人が起きるのが1番最後ってどうよ?
我妻くんは眠って戦う戦法の人みたいだし。
煉獄「よもや、Aではないか!!術にかからなかったのだな!」
『………逆にかかるほうがおかしくありません?』
煉獄「しかし、うたた寝している間にこんな事になっていようとは!よもやよもやだ!!」
……さりげなく話変えたし。
あと、「よもやよもやだ!」ってどう言う意味??
煉獄「柱として不甲斐無し!穴があったら入りたい!」
『……今すぐ穴を作りましょうか?』
煉獄「それは遠慮願おう!」
それだけ言うと「ドン!」と言う音を立て先頭車両へと向かった炎柱。
そのせいで、車両全体が揺れた。
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エメラルドの飛沫(プロフ) - この夢主嫌いです。 (2021年4月21日 17時) (レス) id: fb58ba212d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - すごいアオルなー(・・;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月3日 8時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 零華さん» はい!またリクエストお待ちしていますね!楽しんで頂けて何よりです!(^_^) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» 本当ですか、よかったです( ̄∇ ̄) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - リクエストの方は、全然大丈夫でした。逆に、リクが通って、よかったです。これからも、更新、頑張ってください!応援しています!!。( `・∀・´)ノ ガンバレ--!。 (2020年3月2日 4時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年2月24日 20時