参拾捌話 ページ2
産屋敷邸での一悶着から数日が経った。
Aについていた柱の監視は外され、本当の単独任務となり気兼ね無く仕事が出来る様になった。
『(……大体あの監視って、私がこれ以上童磨殿達と接触しないように、って言うのと何処まで情報を握って、流しているかを調べるためのものだったんだよなぁ……。)』
そんな事をしたら私の首が物理的に飛んで終わりだ。
首と胴が仲良くしていたい私。
童磨殿達とはまだ健全な交流を続けている。
今は、まだ。
鎹鴉「A!!任務ダ!カァー!」
バサバサと飛んでくる私の連絡用カラス。
『何処へ行けばいいの?』
鎹鴉「列車ダ!」
『……は?』
呆気に取られる私。
『……その任務、柱の人が行ったんじゃなかった?』
確か、炎柱・煉獄杏寿郎。
至高の領域に近い柱の1人だ。
鎹鴉「応援ダ!念ノ為ニナ‼」
『絶対要らないでしょ。』
鎹鴉「ツベコベ言ワズニサッサト向カエ!!カァー!」
本気でつついてくる鎹にジト目を向け、渋々準備をする。
・
この後私は、この時の自分の判断を恨む事になる。
*
*
*
?「あれ?Aさんじゃないですか?!」
『………竈門、炭治郎。』
最悪、と思う。
何でいるんだよ、階級・癸が。
しかも3人も。
『………鎹?』
どういう事かしら?と目線を向けるとサッと視線を逸らす。
……嵌めたな、この鴉。
『帰ったら覚えてなさいよ。』
鎹鴉「ボ、暴力反対ー!!」
ギャンギャン喚く鴉を駅から追い出す。
善逸「あぁあぁぁあ!Aさぁぁん!!お久しぶりですぅうぅぅぅ!!!」
『あ、ああ、うん。久しぶり……だね。』
ここにもいた。
別の意味でうるさい人。
抱き付かれそうになったので刀で防ぐ。
?「オメェ誰だ?!強いのか?俺と勝負しろ!!」
『……うるさ、断る。』
?「なんだ腰抜けかよ!!!やっぱ、山の主である俺にかなわn」
うん、この猪頭は無視。
会話にならない。
……ひょっとしてこの中でまともなの、竈門炭治郎なだけ?
だとしたら、彼、すごい苦労人だね。
流石にちょっと同情した。
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エメラルドの飛沫(プロフ) - この夢主嫌いです。 (2021年4月21日 17時) (レス) id: fb58ba212d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - すごいアオルなー(・・;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月3日 8時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 零華さん» はい!またリクエストお待ちしていますね!楽しんで頂けて何よりです!(^_^) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» 本当ですか、よかったです( ̄∇ ̄) (2020年3月2日 18時) (レス) id: 62cba94915 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - リクエストの方は、全然大丈夫でした。逆に、リクが通って、よかったです。これからも、更新、頑張ってください!応援しています!!。( `・∀・´)ノ ガンバレ--!。 (2020年3月2日 4時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年2月24日 20時