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「やっ、と手を振る悟さんの姿があった」???
え、待って。
私、部屋のカギ、かけたよね…?
倒れ込む直前の記憶をフル回転させて思い出す。
倒れる時に後ろ手でちゃんと「ガチャリ」って音がしてカギがかかったのを確認したし。
何ならカギかかってるの見たし。
…うん、間違いない。
私は間違いなく、部屋の扉にカギをかけている。
なのに、悟さんは部屋に入ってきた。
……まさか。
悟「居留守使うなんて酷いよ〜。一緒にスイーツ食べようと思ってたのにさ。」
『……悟さん?』
悟「なーに?…って、え?」
『…今、どうやってこの部屋に入ってきたんですか?』
部屋に上がり込みテーブルの上にコンビニスイーツを並べ出した悟さんの背後に立って絶対零度の瞳と声でそう言う。
悟「え、あ」
『…私、カギかけたんですけど。どう言うことですか?』
悟「あ、A、ちょ」
『返答次第では…容赦しまんせけど?』
私の怒りが伝わったのか、表情を一変させた悟さん。
悟「ごめんなさい。Aが任務で居ない間にこっそり合鍵を作りました。」
28にもなった良い大人が犯罪紛いの行為をして咎められ、土下座している。
側から見たら笑える光景だが、ちっっっっっとも笑えない。
『……悟さん。』
悟「はい。」
『…お仕置きです☆』
悟「い"っだぁぁぁあぁあ?!」
土下座した悟さんの頭に2発拳骨をかまし、ポケットから勝手に作られていた合鍵を奪った。
『……次、勝手に入ってきたらどうなるか、分かってますよね?悟さん?』
悟「もちろんでございます。」
冷や汗を浮かべながら答える悟さんにトドメを刺す。
『後で部屋のカギ変えますからね。』
悟「えっっ」
『あら、何か文句でもございますの?』
悟「いいえいいえ。文句だなんて、そんなのあるわけないじゃないですか。」
ピッ、と録音していたボイスレコーダーのデータを保存し悟さんに見せつける。
ボイスレコーダーの存在を知った途端、悟さんはその場に項垂れた。
悟「…僕ってそんなに信用ない?」
『信用と信頼はしてますけど尊敬はしてないです。』
悟「…それどこかで言われたな。デジャヴだ。」
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みなみかわ東。(プロフ) - 元カレが伏黒だったことにびっくりして大声を上げました。そして、今カレが五条さんということに目ん玉が飛び出そうでした。面白いです。更新頑張ってください。 (2020年12月30日 21時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー - 早々に鼻血ブッぱなして喜びましたグヘヘ(((殴 更新待ってます(^ ^) (2020年12月30日 14時) (レス) id: 0820e3db89 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - 夢主ちゃん大変そうですね、更新頑張ってください! (2020年12月30日 9時) (レス) id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年12月29日 22時