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弐佰肆拾話 ページ10

















カナエ「ーーA。いるかしら?」
『……カナエ姉さん?』
カナエ「良かった、居てくれて。…頼みが、あるんだけれど。」




蝶屋敷に来て半年ほど経ち桜が咲き誇る季節になった頃。





刀の研磨をしていると、神妙な顔つきでカナエ姉さんが部屋へやって来た。






『……頼み、ですか?』
カナエ「……ええ。…入ってもいいかしら?」
『え、あ、はい。…どうぞ……。』







今思えば、カナエ姉さんは何処か悟っていたのかもしれない。









自分が近いうちに死んでしまう、と。









『……それで、頼みというのは…。』
カナエ「………。」








だから部屋に来たんだと、今なら確信を持って言える。









なかなか口を割らなかったカナエ姉さん。




カナエ姉さんからは悩んでいる音、決意の音、不安になる音、何かを大切に思う優しい音。




いろんな音がしていた。









カナエ「……もし。」
『……?』









カナエ「もし、私が死んでしまったら。…しのぶを、
しのぶの事をお願いしたいの。」
『………。』







真っ直ぐこちらを見てそう言ったカナエ姉さんの瞳には、涙が浮かんでいた。

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魚のフライのような肉 - 私もID違いますが同一人物です。ものすごい偶然……。 (2021年6月22日 18時) (レス) id: 369b1cf0fd (このIDを非表示/違反報告)
魚のフライのような肉 - Aさん» いえ、こちらこそ、出しゃばってしまい申し訳ないです (2021年6月22日 18時) (レス) id: 369b1cf0fd (このIDを非表示/違反報告)
A - ↓IDちがいますが同一人物です (2021年5月16日 23時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
A - 魚のフライのような肉さん» すみません、もともと口が悪いんです。不快にさせてしまいましたよね… (2021年5月16日 23時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - こんばんは。戻ってきてくれて嬉しいです。おかえりなさい(?)また更新されるのを楽しみにしていますね。 (2021年5月16日 23時) (レス) id: a0ad16ec48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年7月12日 23時

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