弐佰参拾漆話 ページ7
じっ、とこちらを見つめるカナヲ。
その右目は殆ど視力を失っている状態。
……の、はずなのに。
カナヲ「……だから、その。私、これからAと一緒にいたい。」
『(……少し、治ってる…?)』
よく見てみるとぼんやりとだが焦点が合っている気がする。
普通視力が落ちているなら焦点は合わないもの。
私の力ではカナヲが眠っていた期間でここまで回復しない。
私じゃここまで治せない。
『(……やっぱり、師範が…。)』
分かってはいたけど、力量の差に愕然とする。
それに、カナヲから告げられた言葉は受け入れていいものではない。
カナヲ「今までAが見てきたもの、感じてきたものを沢山教えてほしい。……私もう、Aがいないのは嫌なの。誰も欠けて欲しくないの。」
・
・
ーーいや、受け入れたとしても。
・
・
この先に待つのは私にとってもカナヲ達にとっても「苦痛」に他ならない。
・
カナヲ「……やっぱり、だめ、かな…?」
『………。』
ーー分からない。
どう答えるのが良いのだろう。
・
・
・
決めあぐねているのは、私の方だ。
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魚のフライのような肉 - 私もID違いますが同一人物です。ものすごい偶然……。 (2021年6月22日 18時) (レス) id: 369b1cf0fd (このIDを非表示/違反報告)
魚のフライのような肉 - Aさん» いえ、こちらこそ、出しゃばってしまい申し訳ないです (2021年6月22日 18時) (レス) id: 369b1cf0fd (このIDを非表示/違反報告)
A - ↓IDちがいますが同一人物です (2021年5月16日 23時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
A - 魚のフライのような肉さん» すみません、もともと口が悪いんです。不快にさせてしまいましたよね… (2021年5月16日 23時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - こんばんは。戻ってきてくれて嬉しいです。おかえりなさい(?)また更新されるのを楽しみにしていますね。 (2021年5月16日 23時) (レス) id: a0ad16ec48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅夜 | 作成日時:2020年7月12日 23時