刀剣が二十六振り ページ31
清近が左文字部屋に向かう途中に、双子の弟である琥珀丸がイキナリ伊達部屋から飛び出して来た
だが、よくあることなのか清近は別に驚かずに「あぁ、琥珀か………」と呟いただけだった
『所でさ、何処に行くんだ?俺も一緒に行く!』
「左文字部屋だ………さて、共に行こうか琥珀よ」
『あぁ!左文字部屋に驚きが有ると良いんだがなぁ………退屈なんだよなぁ』
「まったく、何を言っているのだか………」
そんな風に会話を交えながら廊下を歩いていると聞いたことのある、狐の声がした
何だ何だと興味津々な琥珀丸を他所に清近は眉を潜め、ただただ声のした方向を見つめるのだった
「ここにございます、清近様と琥珀丸様!」
「………政府の管狐が何のようだ」
『そうだぜ、それ相応の驚きがあるんだろうな!』
いつかの様に明るく出てきた政府の管狐こと、こんのすけは真剣な面持ちで二人の前に現れた
だが、二人共こんのすけのことを信頼していないのか、こんのすけを見る目は冷たかった
「………清近様と琥珀丸様には審神者をして頂きたく存じます」
「『………はいっ!!?』」
二人が驚くのもあり得なくはないハズだ
元々、ブラック審神者を見てきた琥珀丸に、地下牢に閉じ込められていた清近
そんな悪徳の審神者しか知らない二人が審神者をやれと言われても「イヤ、おかしい」となるに決まっている
「お願いします!私としてもこの本丸には二度と人間を入れたく無いのです!どうか、お聞き入れください!」
「………条件があるぞ………だが、話が長くなる故、先に左文字部屋に行こう」
『あぁ、そうするか………こんのすけ、まだお前のことを信頼したわけじゃァ無いぜ?』
神妙とした面持ちで二人と一匹は左文字部屋へと進んでいった
だが、彼らが左文字部屋へ進んでいく所をある刀剣が見つめていた
「………これでは兄弟が……イヤ、清近と琥珀が危ないな………」
ラッキーカラー
あずきいろ
今日の和歌
あひ見まく 星は数なく ありながら 人につきなみ まどひこそすれ
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瑞鈴毬夢 - 最近忙しいですか?いろいろがんばってくださいね。私も更新がんばりますね。 (2017年1月22日 18時) (レス) id: f8d9360bff (このIDを非表示/違反報告)
海鈴(プロフ) - 瑞鈴毬夢さん» あははw (2016年12月31日 17時) (レス) id: 7555300c7c (このIDを非表示/違反報告)
瑞鈴毬夢 - そーなのですかっ!(ネタバレですねー) (2016年12月31日 17時) (レス) id: f8d9360bff (このIDを非表示/違反報告)
海鈴(プロフ) - 瑞鈴毬夢さん» あ、これネタバレだわ(笑) えっと、挿絵になる予定の絵なんですw (2016年12月31日 0時) (レス) id: 7555300c7c (このIDを非表示/違反報告)
瑞鈴毬夢 - そうなんですかっ!?衣装が新撰組のなのが気になりますけど・・・ナゼですか? (2016年12月30日 18時) (レス) id: f8d9360bff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海鈴 | 作成日時:2016年11月10日 20時