刀剣が十七振り ページ21
地下牢の扉の前で待っていた前田藤四郎と合流し眠ってしまった清近と琥珀丸を抱えながら刀剣達は地下牢から抜け、再び大広間に集まっていた
「…………清近と琥珀丸が地下牢に居たのは本当だったのですな」
清近と琥珀丸を布団に寝かせた一期一振が呟いた。だが、その言葉は周りが静か過ぎて誰かと会話をする時のように大きく感じてしまった
そんな静かな空間の中、一振りの刀剣があることを切り出してきた
「のぅ……なぜ俺達は清近達の居場所が解らなかったのだ？」
狐のようなふわふわとした髪に綺麗な紅い瞳を持つ刀剣……小狐丸が清近の頭を撫でながら周りの刀剣達に聞いた
だが、やはり解る者などいる筈もなく、結局この二振りが目覚めるのを待ち、目覚め次第に見当することになった
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…………ここはどこだろうか…………
俺は気づいたら見たことのある様な暗闇の中に居た
あの地下牢のように暗く…そして濃い闇の世界のような場所に俺はただただ涙を流すしかなかった
誰も居ない………ただ独りの世界に恐怖を抱いていた
この世には二つ程、“死”と呼べるものがある
一つはこの世を去り、消え逝くこと…
もう一つは………“誰からも見られずにずっと独り”で居ること
つまり、俺は死んだも同然だ………
「助…………け………て………父………君………」
必死に手を伸ばしても誰も居ない
でも誰かが俺の手を掴んでくれた気がした
目の前には誰も居ないのに……
怖くて怖くて仕方がない……消えてしまいそうなぐらい怖い
…………き…………きろ…………………い…………
誰かがこの場所にいる…誰かが俺を呼んでいる…
そう思った瞬間、暗闇の中に世界に一筋の光が灯った
まるで近う寄れと父君に呼ばれたような…そんな気がして俺は一直線にその光へ向かった……
「起きろッ、清近ッ！！死ぬでない！！俺を置いて逝くなッ！！」
目を開けて見えたのは涙を流す父君だった
ラッキーカラー
あずきいろ
今日の和歌
あひ見まく 星は数なく ありながら 人につきなみ まどひこそすれ
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瑞鈴毬夢 - 最近忙しいですか？いろいろがんばってくださいね。私も更新がんばりますね。 (2017年1月22日 18時) (
レス) id: f8d9360bff (このIDを非表示/違反報告)
海鈴(プロフ) - 瑞鈴毬夢さん» あははw (2016年12月31日 17時) (レス) id: 7555300c7c (このIDを非表示/違反報告)
瑞鈴毬夢 - そーなのですかっ！(ネタバレですねー) (2016年12月31日 17時) (レス) id: f8d9360bff (このIDを非表示/違反報告)
海鈴(プロフ) - 瑞鈴毬夢さん» あ、これネタバレだわ(笑) えっと、挿絵になる予定の絵なんですw (2016年12月31日 0時) (レス) id: 7555300c7c (このIDを非表示/違反報告)
瑞鈴毬夢 - そうなんですかっ！？衣装が新撰組のなのが気になりますけど・・・ナゼですか？ (2016年12月30日 18時) (レス) id: f8d9360bff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海鈴 | 作成日時：2016年11月10日 20時
