＊15話＊ ページ17
浪川side
鈴宮がこの世を去ってから喜峰が学校に来なくなった
学校を休んでも部活は必ず来ていたのに
それもなくなった
湾田「凪沢。喜峰は……どうなんだ？」
凪沢「まだ、受け止めてないです。」
浪川「……凪沢。喜峰んちに案内しろ。」
俺が受け止めさせてやる
これもキャプテンの仕事だ
凪沢「喜峰ー。入るぞ。」
喜峰の家は前に一度来た事あるが
その時とは一変していた
喜峰「………。」
喜峰は自分の部屋のベッドの上で座り込んでいた
凪沢「おまっ……！また飯食ってないのかよ！食えつったろ！！」
喜峰「………。」
喜峰は無言を続ける
喜峰の瞳に光は残って無かった
浪川「おい。」
喜峰「………。」
俺はこっちを見ない喜峰の胸ぐらを掴みこっちを向かせた
喜峰「何なんすか……。みんな揃って……。」
喜峰が蚊の鳴くような声でそう言った
浪川「お前がそんなんだと鈴宮が悲しむぞ。」
喜峰「悲しむ？笑わせないでくださいよ。
この世にいない人間がどうやって悲しむんです？」
明らかにバカにしたように言ってきた
ガッ！
その喜峰の態度に俺はキレて
喜峰を殴った
湾田「おい！浪川！！」
湾田が止めたが俺は仰向けになった喜峰に跨り胸ぐらを掴んだ
喜峰「いってぇ……。俺は事実を述べただけですよ？」
浪川「鈴宮が死んで悲しいのはてめぇだけじゃねぇんだ！！」
喜峰「あんたに何が分かるんですか！？
俺はAと付き合ってたんですよ！
大切な人を失う気持ちがあんたに分かるのか！！！」
逆に俺の胸ぐらを掴み、叫んできた
浪川「鈴宮は………死んでねぇ。」
喜峰「はっ。次はそんな事言い出すんですか？最悪ですね。」
浪川「ちげぇ！」
喜峰「何が違うんですか？」
俺は自分の胸に手を当てながら喜峰を睨み、
浪川「俺達が鈴宮を覚えてる限り！あいつは生き続けんだ！俺達の胸の中で！！！」
喜峰「っ。」
喜峰が自分の胸に手を当てた
浪川「そうだろ？お前があいつの事を覚えてる限り、あいつは消えねぇ。
ずっと……そばに居るんだよ。」
そこまで言うと喜峰は俺に飛びついて泣き出した
ずっと泣いていた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ミルパンダ - めっちゃ泣けます（；＿；） 愛とかこいとかよくわからないけど泣けますね これからも頑張ってください！ (2014年9月11日 17時) (
レス) id: 1cd9bd8d2a (このIDを非表示/違反報告)
来夢 - なみだがでるわ (2014年7月31日 20時) (レス) id: bc8523bd84 (このIDを非表示/違反報告)
私 - 感動しすぎて泣いた (2014年6月17日 20時) (レス) id: bc8523bd84 (このIDを非表示/違反報告)
秋白 - この小説凄かったです…小説だって分かってるけど、泣いてしまいました…なぽんさんの伝えたい事、伝わってきました!!本当にありがとうございました…!! (2014年4月2日 23時) (レス) id: 13b5d37a04 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - 誰かを愛する気持ち、教えてくれてありがとうございます。 (2014年2月7日 7時) (レス) id: 4f5564ba64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぽん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ranmasa-/
作成日時：2013年8月29日 21時
