-Give me...81 ページ7
優side
『…いいよな、お前は。』
「え?」
『一日何もせずに生きていれば良いんだから。』
「…」
『朝なんて何も考えずに昼頃まで寝ているんだろ、どうせ。』
「ちが…」
知ってる。
俺が着替えてる時に、布団がもぞもぞ動いている事。
俺がどんなに遅く帰ってきても、おかえりって
玄関まで出迎えてくれる事。
止まれ、止まれって思ってても…
心とは裏腹に、口から飛びだす言葉はヒートアップしていった。
『あぁ…こんな事言ってる場合じゃねぇんだよ。
時間ねぇから。』
立っているのも面倒だ。
早くシャワーを浴びてチェックリストを確認しないと。
「…優くん、少しは頼って…?
優くんの役に立ちたいよ私…」
Aの横をすり抜けた俺の背中に、
切実な声が耳に入る。
『…頼る?』
「…え?」
思わずAの方を向き直る。
『お前なんかに頼れるわけねぇだろ!?
俺の仕事のこと何も知らねぇくせに
余計なこと言うんじゃねぇよ…』
「…ゆ、く」
『お前と話したくねぇわ。
…出てけよ、もう。』
「…」
今にも泣き出しそうなAをそのままにして、
いつも通りシャワーを浴び、自分の部屋に閉じこもった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1202人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことね(プロフ) - 更新待ってます^^* (2020年5月18日 3時) (
レス) id: 3833e24bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 更新出来たらお願いします（ ; ; ） (2019年6月17日 5時) (レス) id: 44b3415f4f (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: 65709a403e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：◆萩森奈々未◆
| 作成日時：2018年4月1日 19時
