Give me Your love... 第3章【Ryosuke.Y】 (ページ15)

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-Give me...89 ページ15

優side

『A落ち着けって!!』

「落ち着いてられる訳ないでしょ!?

此奴のせいで全部崩れたのに…ｯ」

【…A、全部を話してくれないか。

俺らには何がどうなっているのか全く分からないんだ。】

「…本当にそうかしら。

いいわ、全部話してあげる。ぜーんぶ、ね。」

ちらりと梓さんを一瞥したAは、ふっと笑った。

コの字型のソファーにAが座り、

その向かい側にじいちゃんと親父が座る。

そして、3人を見渡せる位置に兄貴と俺が座った。

梓さんとひかりは、それぞれ1つの椅子に座る。

「…まず、端的に言うと…

あの書き込みをしたのは私。」

『ｯ…』

信じたくなかった。

高田をこんな風にした原因が、Aだったなんて。

「でも…あの書き込みは全て本当のことよね?」

｛…それは、｝

「嘘なんて言わせないから。」

まるで射貫くようにじいちゃんを見つめるA。

その目の奥に見えるのは、激しい憎悪と積年の恨み。

それがひしひしと感じられた。

≪…会長。≫

｛…本当の、事だ。｝

じいちゃんの口が、重たく開いた。

｛でもあれは…｝

「やっぱり…やっぱり、あんたのせいで…!」

じいちゃんの言葉を遮ってガタリと立ち上がったA。

このままじゃヤバい。

そう思って俺も咄嗟に立ち上がる。

「…正式な場所で謝ってよ。ねぇ、ねぇ…!!」

『Aｯ…』

今にも飛びかかりそうなAを俺と兄貴で押さえる。

きつく噛み締めた唇は、自分の感情を必死に抑えているように見えた。