優しさ＊side.テミン ページ26
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日本のライブで、足を怪我した僕は自分の納得いくパフォーマンスができなかった。
日本でのライブを終え、空港の到着ロビーに着き荷物を待っていたとき、ミノヒョンから肩を叩かれて顔を上げた僕の目に飛び込んできたのは、予想もしていなかった人の姿だった。
「Aヒョン…？」
「テミナ、おかえり。
キボマから聞いたよ。
よく頑張ったな」
「ヒョン…」
「おいで」
そう言って優しく笑って手を広げているAヒョンに、僕の中で熱いものが込み上げてくる。
涙が溢れる前にAヒョンの腕に飛び込むと、ポンポンと背中を優しく撫でてくれた。
「テミナ。
足、大丈夫か？」
「…っうん」
「足痛くても頑張って踊ったんだってな。
そうやって頑張ってるテミナを俺は誇りに思うよ」
「うぅ…ヒョン…」
ヒョンの言葉に涙がとめどなく流れてきた。そんな僕を見てきっとヒョンは笑ってることが容易に想像できる。
その時背中を一定のリズムで撫でていた手が離れて、両ほほを優しく包み込まれた。
親指で僕の涙を拭ってくれる手に伴って上を見ると、変わらない安心できる笑顔を浮かべているAヒョンと目が合う。
「お疲れ様、テミナ。
愛してるよ」
「僕もー…っ
Aヒョン大好きだよぉ…！」
「ははっ、ブッサイクな泣き顔」
僕の頭を撫でながらそんなことを言うヒョン。
今の顔が不細工なことは僕が一番わかってるよ。言い返したかったけどヒョンがあまりにも優しく抱きしめてくれるから言うのはやめてあげる。
「これ、間違いなく明日ペン達の中のニュースに乗るね」
「なんだよキボマ。ヤキモチか？
ほら、お前もこいよ」
キボムヒョンの声が聞こえたかと思うと僕を挟む形で背中からも抱きしめられた。
ジュンクヒョンの言葉と後ろから香る香水の匂いからして、キボムヒョンだ。
「となると、来るよな、チャギヤ」
「俺まで巻き込むの？」
「当然」
右側からはミノヒョンがくっついてきて、周りからみたらおかしな光景だと思うが、僕の心は幸せでいっぱいだった。
ふとAヒョン越しに向こうを見ると、優しく微笑むジンギヒョンとジョンヒョニヒョンが目に入ってきた。
あぁ、僕って幸せ者だな。
こんな優しいヒョン達に囲まれて、心の底からそう思うよ。
次の日、キボムヒョンの予言通り、ネットニュースに乗っていたのはみんなが周知の事実である。
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あん(プロフ) - るーくすさん» るーくす様、コメント有難うございます^ ^ 主人公君のキャラは、徐々に変わって来てしまっているのではないかと危惧しているこの頃なのですが、気に入っていただけて良かったです^ ^ ゆっくり更新ではありますがのろのろと頑張りますので、よろしくお願いします。 (2019年1月17日 22時) (
レス) id: b38a5c814a (このIDを非表示/違反報告)
るーくす(プロフ) - 初めてコメントを書かせて頂きます！主人公のキャラにハマりました！！これからも頑張って下さい！！ (2019年1月16日 13時) (レス) id: 7349a2fd34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 結慈さん» コメントありがとうございます。素敵なお話と言っていただけて、とても嬉しいです。結慈さんが幸せな気持ちで読み終えることが出来たのであれば、私は嬉しいばかりです^ ^ いつもいつも暖かいお言葉を本当にありがとうございます。 (2018年10月2日 20時) (レス) id: b38a5c814a (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、読んでいただきありがとうございます。私も、自分で書いておきながら涙が止まりませんでした。向こうが何の苦しみもない幸せな場所であることをただ願うばかりですね^ ^ 読んでいただき、ありがとうございました。 (2018年10月2日 20時) (レス) id: b38a5c814a (このIDを非表示/違反報告)
結慈(プロフ) - あんさん、、沢山悩んで、素敵なお話を書いていただいてありがとうございます！私は凄く幸せな気持ちで読み終えることが出来ました。これからも、彼があちらで幸せであるように、祈っていきたいと思いました！！ (2018年10月1日 23時) (レス) id: 9666c43da2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あん | 作成日時：2017年7月26日 4時
