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戻ってくると、ナウンちゃんはまだついていないみたいで、私は謎に設置されたピンポンボタンを押す。司会者が進行を始めた。
「はい、ではAさん!
早かったですね。まず、お題をお願いします」
息を整えて、お題の紙をカメラに見せる。
「旦那さんの好きな動物のぬいぐるみです」
「ということは、この階で一番遠いおもちゃ屋まで行っていたんですね。お疲れ様でした。
では、答えをお願いします」
そこで買い物を終えたナウンちゃんも戻ってきたのが見えた。
私は袋から犬のぬいぐるみを取り出すと、テーブルに乗せる。
「はい。私の旦那さんの好きな動物は、多分犬です!」
「多分とは…弱気ですね。
それでは!判定どうでしょうか!」
ピンポンピンポーン!
これは…正解?
正解の音が聞こえて、残念そうに悔しがっているナウンちゃんを横目に、私はバッとジョンイナを見た。
嬉しそうに笑いながら走り寄ってきた彼に、軽くハグされる。
ジョンイナって、本当に犬が好きだったんだ。
単純にそう思った。勝てたのも嬉しいが、一つ彼のことを知れたということが単純に嬉しかった。
でも…
抱きしめられた時に見えた、私たちを見るテミンの表情に…
胸の奥がズキンと痛んだ……。
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あん(プロフ) - リラさん» わぁ、リラさん!まさかこちらも読んでくださっていたなんて(O_O)感無量です!嬉しくて涙がちょちょぎれそうです(>_<) 頑張って更新しますので、こっちの方でもよろしくお願いします^ ^ (2017年9月21日 20時) (レス) id: b38a5c814a (このIDを非表示/違反報告)
リラ(プロフ) - |ョ・ω・`)チラッ…こちらも楽しみに待っていたり… (2017年9月21日 18時) (レス) id: 71a684b419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あん | 作成日時:2015年12月26日 2時