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15.side.Taemin ページ16

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「ジョンイナ、久しぶり。
今日はよろしく」

予定よりも遅れて到着となった僕たちは、スタッフに頭を下げて回る。ある程度終わったところで、ナウンがジョンイナに挨拶をしているのが見え、久しぶりの親友の姿に笑顔を浮かべた。

「よろしくお願いします」

「なんで敬語?」

聞きなれない言葉遣いに俺は苦笑しながら、ジョンインの肩に手を乗せる。ヒョイっと後ろを覗くと、何やらヘアメイクのヌナに謝っているAヌナの姿があった。

「Aヌナ!」

「あ、テミナ!
もう、遅いよー。今日はよろしくね」

「僕の方こそよろしく!」

ひらひらと手を振ってくれるヌナに嬉しくなって振りかえす。それを見たナウンは慌てて頭を下げる。

「よろしくお願いします」

「挨拶が遅くなってごめんなさい。よろしくお願いします」

丁寧に頭を下げるヌナは自然そのもので、流れるような仕草は日本人ならではのものを感じさせる。
スタッフから離れたAヌナは、俺の方へと歩み寄ってくる。

「なんで謝ってたの?」

「テミナが遅刻したから、代わりにオンニに謝ってあげてたのよ」

「え、僕のせいなの?」

首をかしげた僕を見て、あははっとカラッとした笑みを浮かべたヌナは「嘘だよー」と、額を小突いてきた。

「もー、真剣に考えたじゃん」

小突かれた額に手を当ててそう言えば、ごめん、と頭を撫でてくれる。ヌナの手が気持ちよくて目を細めていると、ヌナの手が止まった。


「テミナ、身長伸びた?
ジョンオッパよりも高いんじゃない?」

「うん!ヒョンはもう抜かした!」

実は少しずつ伸びていっている身長。それをヌナが気づいてくれたことが嬉しくて、顔がにやける。そんな僕の顔を見たジョンイナが呆れたようにつぶやいた。

「キモい」

「ほんと、可愛いけどキモい」

「2人ともひどいよ!」

それに続いてヌナも僕のことをキモいと言うものだから今度はわざと頬を膨らませて2人を見る。
久しぶりのこの空気感に、誰からともなく笑い出した。
一通り笑ったところで、何かに気づいたヌナが、僕の背中をそっと押す。


「ほら、テミナ。
ナウンさんのとこ行って」

しまった。
そう思った時には、ナウンは少し寂しそうにこっちを見ていて僕は慌てて駆け寄る。


「ごめん。ナウン」

「全然大丈夫です。
Aさん、すごく綺麗ですよね」


寂しそうに笑った彼女に、さらに申し訳なくなった僕は、もう一度小さく謝罪した。



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あん(プロフ) - リラさん» わぁ、リラさん!まさかこちらも読んでくださっていたなんて(O_O)感無量です!嬉しくて涙がちょちょぎれそうです(>_<) 頑張って更新しますので、こっちの方でもよろしくお願いします^ ^ (2017年9月21日 20時) (レス) id: b38a5c814a (このIDを非表示/違反報告)
リラ(プロフ) - |ョ・ω・`)チラッ…こちらも楽しみに待っていたり… (2017年9月21日 18時) (レス) id: 71a684b419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あん | 作成日時:2015年12月26日 2時

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