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12.side.Kai ページ13

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「あ、見てジョンイナ!
これテミンに似てる!」


そう言ってヌナが指差したのは黒いうさぎの書かれたマグカップ。
万国的にはテミンは白のイメージじゃないのか、と思うが敢えて言わずにヌナの次の言葉を待つ。


「白じゃないんだよ。
あの子、腹黒いから」


なんて悪戯っぽい笑顔を浮かべたヌナに、俺も同じように笑った。




『撮影を再開しまーす』


聞こえてきたスタッフの声に俺たちは顔を引き締める。
その後もその雑貨屋で皿などの日用品を買い揃えた俺たちは、同じ階にあった家具屋へ向かった。



「あ、これいいかも。
私オレンジ色のが欲しい」


ヌナが指差したのは、オレンジ色のクッション。肌触りも柔らかさもちょうど良く、俺たちは白を一つとAヌナリクエストのオレンジを一つずつカゴに入れた。


色んな家具を見ながら、俺たちは他愛のない会話をする。話すことは自然とこれから先の俺たちの話で、話しているうちに普通にプライベートで買い物をしている気分になってきた。


「ねぇ、ジョンイン。一つわがまま言ってもいい?」


「ん、いいよ」


撮影中にも関わらず、俺のことを本名呼びしたヌナも、多分プライベート感覚になっているんだろうと勝手に想像する。話の先を促すようにヌナを見ると、ジッとこっちを見つめていた。


「あのねー、部屋はあったかい感じにしたいんだ。あ、イメージね。
リビングは、オレンジと、黄色と、白で揃えたい!明るい感じの空間にしたいの。で、一つの部屋は緑系にして癒しの空間も作っておきたいなって思うんだけど、どう?」


「あー、そういえばAって黄色系好きだったよな。うん、いいと思う」


同意の意味を込めてそう言うと、ヌナは浮かべていた笑顔をより一層濃くして俺に笑いかけた。


「っ…」


Aヌナ、その顔は反則だよ。
俺は煩く鳴る心臓の音を鎮めるために深く息を吸った。
この先こんなことが何回も続くのかと思うと正直キツイ。そう思う中でもやっぱり嬉しいと思う自分がいて、複雑な心境ということに変わりはなかった。




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あん(プロフ) - リラさん» わぁ、リラさん!まさかこちらも読んでくださっていたなんて(O_O)感無量です!嬉しくて涙がちょちょぎれそうです(>_<) 頑張って更新しますので、こっちの方でもよろしくお願いします^ ^ (2017年9月21日 20時) (レス) id: b38a5c814a (このIDを非表示/違反報告)
リラ(プロフ) - |ョ・ω・`)チラッ…こちらも楽しみに待っていたり… (2017年9月21日 18時) (レス) id: 71a684b419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あん | 作成日時:2015年12月26日 2時

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