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11.side.Kai ページ12

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部屋を一部屋ずつ見に行き、リビングへ戻ってきたところに、テーブルにカードが置いてあるのを発見する。


俺はキッチンの方を覗いていたヌナを呼んで、それを開いた。


「「二人で買い物に行き、食器などの小物を買い揃えてください」」


二人揃ってミッションを読み上げる。内容は言葉の通り、コップなどの日用品を買い揃えろ、ということらしい。


「買い物だって。どこいく?」


「小物とかエプロンとか全部揃えれるところに行きたい!」


隣で楽しそうに言うAヌナに、俺の頬も緩む。そう言えばヌナは意外と小物とかにこだわりを持つ方だったな…なんて何度か一緒に買い物に行った時を振り返ってみる。

なんて考えている間に、家から出た俺たちは、近くのショッピングモールへと向かった。








「見て、カイや。これどう?」


ヌナが持っているのは枕を抱いて座ったまま眠っているネコのマグカップ。どう返すのが正解なのか悩んでいると、ヌナが更にグイッとマグカップを近づけてきた。


「よーく見て。これ、カイにそっくりでしょ?この眠そうなところとか特に」


「…いや、それ猫じゃなくても眠そうなやつだったら全部俺みたいとか言うんでしょ?」


「あ、バレた?」


あはは、と声に出して笑うヌナは本当に綺麗だし、可愛いと思う。俺は、うるさく鳴る心臓の音を誤魔化すように、近くにあったブタのマグカップを手に取った。


「じゃあAはこれね」


「ちょっと、何よ。私がブタみたいだって言いたいの?」


「いや、このブタ可愛かったから…」


咄嗟に出てきた言葉は俺もびっくりするもので。可愛いなんて自分で言ったくせに恥ずかしくなって俺は視線をそらす。
ちらりとヌナへと視線を移すと、顔を真っ赤にしたヌナと目があった。
めったに見ることのないその反応に、俺はさらに目を見開く。


「急にそんなこと言うのやめてよ。
なんだか緊張するじゃん」


「うん。ごめん。
でも、俺このブタのやつ気に入ったからこれ欲しい」


「あー、わかった。
じゃあ、カイ曰くこの私みたいなブタちゃんがカイ用で、このカイみたいな寝坊助ネコちゃんが私用ね」


「寝坊助は余計だから」


会計へと持っていくヌナの後ろで少し反論してみる。ヌナは笑うだけでどこ吹く風。まぁ、いつものことだから気にはしない。
そこで一旦カメラが止まり、ヌナと俺は適当に店内をぶらついた。








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あん(プロフ) - リラさん» わぁ、リラさん!まさかこちらも読んでくださっていたなんて(O_O)感無量です!嬉しくて涙がちょちょぎれそうです(>_<) 頑張って更新しますので、こっちの方でもよろしくお願いします^ ^ (2017年9月21日 20時) (レス) id: b38a5c814a (このIDを非表示/違反報告)
リラ(プロフ) - |ョ・ω・`)チラッ…こちらも楽しみに待っていたり… (2017年9月21日 18時) (レス) id: 71a684b419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あん | 作成日時:2015年12月26日 2時

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