#６ ページ8
鬱side
急用が出来たと言って席を立って言ったA。
シッマやシャオロンは彼女の後ろ姿が見えなくなると「気分悪」やら「なんなんあいつ」と愚痴を言った。
気の所為？
いや、絶対違う。
＿大先生〜！まだ書類やっとん？
＿しゃあないなあ！やったるさかい終わったら遊ぼ！
＿私の方が早く終わるってドユコト？
彼女は、いつの間にか変わってしまったような気がする。
Aは気付かれんようにとヘラヘラした笑みを浮かべ、徐々に変わったようやけど、人一倍人目を気にする俺だからこそ言える。
わかるんやで？なあ、A。
思えば、彼女の笑顔はずっと見ていない。
何かあったのだろうか。
でも、聞いても君は「大丈夫やで」と言うだろう。
「大先生〜！？何思い詰めたような顔しとんねん！
ほれほれ、まだ行けるやろ？これ美味いで〜〜！」
「ちょ、ゾムさん……っ！！！やめてっ、キャー！」
ゾムに食害されそうなところを華麗に避け、ゲドちゃんの隣に座る。
ゾムはつまらなそうな顔から一変してコネシマにまた食害をしに戻って行った。
すまん、シッマ。お前の犠牲は忘れない！
危なかった、と息をつく俺にひとらんは「お疲れ様」と水を一杯組んで渡してくれた。
「それにしてもトントンお前なんか顔色ええやん！」
「あっそれ俺も思いました。
さっきもギリギリでしたし、トントンさん寝てましたね」
「ていうかアリアまでおったけど……まさかお前ら！」
ロボロ、ショッピくん、ゾムが捲し立てる。
アリアちゃんとは、最近入った新人幹部である。
トントンお前手出したんか！？と近寄るシャオロンにトントンは焦った様子で否定した。
「ちゃうわ！アリアが書類手伝ってくれたのと寝てた俺を起こしに来てくれただけや！！」
「ふーーーん…………？？」
「ほんまやわ！俺が手ぇ出せると思とんのか！？」
「「…確かに、ないな」」
「おいお前ら2人表出ろ」
言い争いをしている3人にアリアはふふっと微笑んでいる。
この光景に、ぼーっとみて見ればひとらんが心配そうな顔を浮かべて「大丈夫？」と言ってきたので、「大丈夫だよ」と返す。
そう言えば、最近ひとらんお気に入りの庭をAに荒らされ激怒したって言ってたっけ。
以前の彼女ならそんなことしなかったはずなのに。
…いやまて
"以前の彼女"ってなんなんだ？
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そあ - とても素敵な作品を読ませていただいてありがとうございます。今まで見た事ない結末で、終始己の感情を揺さぶられながら見ていました。言語化ができないくらい本当に感動して涙が止まらなかったです。改めて、こんなに素敵な作品を創り上げていただきありがとうございま (2023年4月16日 9時) (
レス) @page50 id: 631f5adca0 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - 読み終わった頃には涙でびしょびしょでした…。号泣…。ありがとう…。 (2023年2月4日 7時) (レス) @page50 id: fdfca7d6d9 (このIDを非表示/違反報告)
うなん(プロフ) - この作品が作られた時から知っているのに今読んでもあまり泣かない私でもとても泣いてしまいます… (2022年8月23日 23時) (レス) @page50 id: 1526234c9f (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 他人を不幸にして自分は幸せになる綺麗話か (2022年8月10日 18時) (レス) @page48 id: 12da5077e2 (このIDを非表示/違反報告)
四季 - 泣きました(((とても楽しく拝見させていただきました！泣きました(((とにかく号泣で(((素晴らしい作品をありがとうございました！！ (2022年7月12日 16時) (レス) id: b733f218de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らある
| 作者ホームページ：http://kain00765467/yuki.pearl.//
作成日時：2020年3月23日 15時
