天才少年バスケを辞める (ページ38)

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▽第35Q ページ38

“親愛なる(人1)へ”

この手紙を読んでるということは俺はもういないのかな。

多分、お前は俺が即死したと伝えられているだろう。

…俺はさ。後悔してねえぜ？死を。
お前はバスケをやってるか？
いきなりだけど聞きたいんだ。

きっと俺を想ってやめてんじゃないかな？
………ありがとう。
けど、俺のことなんか考えずやって欲しいんだ。

……………ずっと黙ってたけど俺、生まれつき体が弱かったんだ。
餓鬼の頃なんか毎日の様に入院してた。

我儘だった。色んな人にすぐ怒った。
もう生きる希望なんてなかった。
毎日が辛かった。

そんなある日ふと窓を見たらいたんだ。
ストバスでバスケを楽しんでる(人1)が。

羨ましかった。同じ人間なのに元気なお前が。
けど、羨ましい、というよりすごかった。

すげー元気もらった。ありがとう。
それから毎日が楽しみになったんだ。

それでそれから数日たったある日。
いたんだ。いつも窓から見ていて憧れだったお前が病院に。
びっくりしたよ。

…お前、お母さんと喧嘩してたよな。
右手を怪我してて、バスケ出来ねーって叫んでた。

その時だった。トイレに入った(人1)と会ったんだ。
他愛もない一言だったけどそれが仲良くなるきっかけだった。

バスケやったよな。
教えてもらったりもして1on1もした。

ありがとう。

普通の人が気いたらくだらないかもしれない。
けど、俺にとっては命よりも大切なんだ。

生まれた時から入院ばかりで幼稚園にも学校にも、ましてや家にも帰れなかった俺。

死にたかった。死なせて欲しかった。

けど、勇気をくれたんだ、俺に、お前が。
何も親しくなかった俺に。
嬉しかった友達もいなく、親にも見放された俺に。

いっぱいいっぱい遊んだよな。
ありがとうの言葉じゃ表せない。
もっと伝えられる言葉があればなんてことも思う。

俺に明日という希望をくれてありがとう。

だから………………

お前に俺の明日をあげる

松茂秋晶

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少女コミックのお話である手紙の文章を借りました(笑)

批判コメはやめてください！！