天才少年バスケを辞める

▽第29Q ページ32

【家】





学校から帰った俺は今、自分の部屋にいる。
案の定言われた。お帰りなさいませ！だっけ？
……めんどくさっ。






とまあこんな感じでこの後も過ごせない。
何しようかな。勉強？いやいや。しなくても出来るし(笑)






「(人1)様。お食事が出来ました」





メイドが言う。
俺は分かった。とだけいい、戻ってもらった。


俺はまだ制服だった為、急いで着替える。
半袖(近見に黒)に長ズボン(黒)という全身黒の格好だ。




ドアを開け、階段を降りていく。
リビングに行くと父と母、兄が既に席についていた。




「(人1)、お前も早く席に着きなさい」




父が言った。
父の名は白石章造。
因みに45歳。白石財閥のトップだ。




「うん。ごめん。父さん。」




そう言って座る。
今日の夕御飯はフランス料理らしい。




「学校はどう？楽しい？」




今言ったのは母。
名を白石恵美。自称37歳。
大手化粧人メーカーの社長だ。
詳しくは知らない。興味ないから。




「んー。普通。………でもねえか、今日は」




黒子との会話を思い出す。




「何かあったの？！言っていいのよ？！」
「そうなのか？一人で我慢しなくていいんだぞ」




心配してくれる様だ。
実に優しい。




「そんなわけねーだろ。な、(人1)」




………こいつは俺の兄。
白石冬悟。大学生。
死ねばいいのに。



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