天才少年バスケを辞める

▽第25Q ページ27

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「これが、俺の過去だ。わかったか？」
「はい。…………そんなことがあったんですね」


空気が重くなる。
やっぱ話さなきゃよかった…。


しばらく沈黙が続く。

それを破ったのは黒子だった。



「あの……。それが理由で数年間バスケやってなかったんですか？」
「ああ。…まあ正確には違うけどな」
「え？」
「体育とかはやってたよ。できる範囲だけどな。やってないのは部活だけ。」



初耳です。という。
…当たり前だ。初めて言ったんだから。


「…まあ。ともかくだ。俺はもうバスケはやんねえんだ。
それに………俺の事なんてもう……誰も……
必要としてねぇんだよ」



手に力を入れ過ぎたせいか、俺の手は
震えてしまっていた。



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