天才少年バスケを辞める

▼第12Q ページ14

【場所は変わって主人公Side】


主将村木さんから逃げるように俺は体育館を後にした。
今帰り道を歩いている。


「バスケ…ねえ。
餓鬼ん頃はよくやってたっけ。」


時計を見る。六時を回っていた。
周りは六時にも関わらず静まり返っていた。


「この時計狂ってんじゃね？
静かすぎ…」


昔と良く似た風景。

懐かしいな……

と、懐かしんでいると後ろから声がした。


「あの…白石先輩ですよね？」

この口調。俺の知ってる奴だとあいつしか居ねえな。
そう考えているとまた声がした。

「僕です。黒子です。覚えてませんか？」

…やっぱり黒子だ。
なんでいる。

「…覚えてるよ。ほんの半年ぐらいだもんな
久しぶり、黒子。元気にしてた？」

振り向きながら言う。
そこには俺の後輩。黒子テツヤがいた。

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