温いの ページ9
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「お〜………埋まっとる。」
「村山さん温いからねえ、なんか気に入っちゃったみたいだよ」
「はあ」
「けど、村山さんは貸し出し出来ないからねえ
このこの寝床に使ってたタオルにも、村山さんの匂いが付いてるから、持ってくと良いよ
何もかも新しいもんばっかだと、仔猫が不安がるしね」
先生はそう言うと、またちょっと待っててねと言って奥へ行き
仔猫が入っていたタオル入りのカゴを持って来た
「はい、これ持ってって」
「ありがとうございます」
「電車？そのキャリーバッグに入れて連れて帰るの？」
「はい、そのつもりです」
「そう、ソレ大きいからこのカゴごと入るでしょ
この子カゴに入れて、それごとソコに入れてあげると良いよ」
「はい、解りました」
「じゃあ…」
先生が村山さんの背中から仔猫を抱き上げると
お気に入りの場所から離された仔猫が、頼りなくみゃーみゃーと小さな抗議の声を上げた
もう
そりゃもうもう
そんなんアリかよと叫びたい位に、可愛い
「はいはい、ごめんねえ、でも、村山さんも君が張り付いてると落ち着かないみたいだからさ
今日からはこの人のうちで、うんと可愛いがってもらってね」
「……………」
この人。
ってその呼ばれ方、何かイヤだな。
「………あの。」
「はい？」
そう言えば、この前から“息子さん”とか呼ばれてて、どうも僕個人をちゃんと認識してもらえて無い感じで
ちょっとやだな
と、思ったので
「翔です」
「ん？」
「名前……僕、櫻井翔と言います」
今更ながらに、名乗ってみた
そしたら
「ああ」
先生は、うっかりしてると惚れてしまいそうな顔でニッコリと微笑むと
「僕はね、大野智
よろしくね、しょーくん」
と、言った
いや、普通に惚れてしまったかも知れない
今、正に今。
「あ、えっと…はい、宜しくお願いします」
「あそうだ、猫用のミルクも持ってってね
その子にあげてた使い掛けのがあるから、タダで持ってって良いよ
あと、哺乳瓶もね」
先生はカゴの中に仔猫を入れると、受付の中に置いてあった使い掛けのミルクと哺乳瓶を僕に差し出した
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ｓ猫ｓ(プロフ) - あつこさん» そうっぽいですね(笑)で。続編もうUP致しましたので、是非ご覧下さいませ☆ここの本編からでも続編へ行けますのでね、是非…よろぴくですお☆ (2020年12月11日 20時) (
レス) id: 52b3c71fab (このIDを非表示/違反報告)
あつこ(プロフ) - 村山さんはちゃんと、さとちに下心(恋心ともいう）持ってる人にセンサー感じるんだね笑そして今日はカズが村山さん笑でも天然さとちは‥笑笑 続き楽しみにしてるね♪ (2020年12月11日 18時) (レス) id: c34a7bdbe3 (このIDを非表示/違反報告)
ｓ猫ｓ(プロフ) - あきぴょんさん» あら？お返事書いてませんでしたっけか…近頃トシのせいか、物忘れが激しくて…でも、ばばあになっても可愛くありたいと、日々、ダイエットに勤しんでおります。…全く痩せないけど。(泣) (2020年12月9日 14時) (レス) id: 52b3c71fab (このIDを非表示/違反報告)
あきぴょん(プロフ) - なんか、コメントがうまく反映されないな。。なんで！！評価連打しときました！！続き楽しみにしてますね！ (2020年11月15日 21時) (レス) id: 9c6257603f (このIDを非表示/違反報告)
ｓ猫ｓ(プロフ) - はるさん» ありがとう〜、のんびりな二人に、ちょびっとでも癒されて下さったら嬉しいですう。さとす先生語りのお話しは、ちょっとだけ切ない感じ？ですの。 (2020年11月12日 10時) (レス) id: 52b3c71fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s猫s
| 作成日時：2020年10月22日 20時
