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｢カイくん、大丈夫？｣
｢、ん、大丈夫。寝てたら治るし｣
カイくんが、風邪を引いた。今日の朝までは全然へーきやってんけど仕事でやっぱり無理しちゃったみたい。
熱とだるさ、頭痛で咳とか鼻水とかの症状は無いから厄介やなあと思いながらうどんを作ってあげる。
｢カイくん、ご飯食べよ！｣
｢…おかゆ？｣
｢ううん、うどん。おかゆって味気ないし｣
半熟のたまごも落としてねぎも散らしてある普通のおうどん。
たまごは栄養満点って聞くし。
｢…たべさせて、｣
｢うん、待ってや｣
ちっさいお椀に移し替えてふーふーって冷ましてあげたら口に持ってく。
｢ん、おいひ、｣
｢良かった！食べたら薬飲もうな｣
少しぽーっとしてるけどいつものカイくん。
ちょっと寂しがってるかなくらい。
結局うどんを完食したカイくんはベットに寝転がったら、ちょっとマシかも、ってふらふらバスルームに向かう。
｢えっえ、どこ行くん！｣
｢…おふろ、｣
｢あーかーん！明日車両点検にしてもろてんからゆっくりし！｣
だって気持ち悪いんだもん、って唇尖らせるからあったかいタオルで拭いてあげるし、って言った瞬間わたしをぎゅってしてすぐベットに戻った。
｢子供みたい、｣
熱いお湯で濡らしたタオルでカイくんの身体を拭いてあげたら、食器を洗いにキッチンに戻った。
｢なまえ、｣
｢んー？｣
食器洗ってたらうっすらとカイくんの声。
｢どしたーん？｣
｢…食器洗い終わった？｣
｢ううん、あとちょっと｣
｢…早く戻ってきて｣
マスクであまり顔は分からないけど、そんなことを言われたらすぐに戻るしかないと思って二つ返事で食器を片付けた。
｢カイくん？｣
｢なまえ、手繋いで｣
｢うん、｣
ベット脇で手を繋ぐと少し微笑んで、さみしかった、って小さく呟いて目を瞑ったカイくん。
｢…かわい、｣
そういえば風邪引いた時って、やけに寂しくて1人のベットが広く感じるなあと思いながらさらさらの髪の毛を撫でてあげる。
近くにおいてあるマスクをつけて同じベットに入り込んでカイくんを抱き締めて眠った。
｢…、なまえ、ありがとう｣
(なまえおはよ)
(ん、おはよ、なおったん？)
(なまえのおかげで。)
(良かった〜)
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逢琉(プロフ) - さーちゃんまんさん» はじめまして。ありがとうございます。お言葉非常にありがたいです。頑張りますのでよろしくお願いします。 (2018年1月9日 23時) (
レス) id: 8c804e470d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - はじめまして！成人式だったんですね。おめでとうございます！これからも楽しみにしてます！ (2018年1月9日 13時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逢琉 | 作成日時：2017年12月27日 23時
