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そしてきんときはママと話していた。どうやら経費とかの話らしいので僕にはついていけない。
なので、少し庭を見て回ることに。運動場？って言った方がいいのかな？
自然豊かで空気が美味しい。きっとすくすく育ちそうだね。
？「ねぇ。お兄さんだァれ？」
「ん？」
後ろを振り返ればクマの人形を持っている小さな女の子が。怖がらせないように屈んだ。
「僕はね。軍人さんだよ。君の安全を守りに来たんだよ。」
ニコッと笑えば嬉しそうに目を輝かせていた。
女の子「なら、きんときお兄ちゃんとお友達？」
「うん！そうだよ！」
女の子「わぁ！かっこいいなぁ！」
この喜びようきんとき達みんなから好かれてるんだなぁ。
すると後ろから大勢の子供たちが。そこからみんなに質問攻めにされた。
もちろん一つ一つ答えていった。みんな遊び盛りだからか肩車まで要求されてしまった。
やってあげればすごく喜んでくれてこっちまで嬉しくなった。
ついには順番を決めるためにジャンケンまでしだした子供たちもいる。
その光景を微笑ましく見ていれば……
？「ねぇ……」
服を引っ張られた。そっちほうを向くと男の子がいた。
「？……どうしたの？」
そっと屈んであげれば遠慮がちに聞いてきた。
男の子「お兄さんの能力は後衛型？」
おぉ、いきなり踏み切った質問で少し驚いてしまった。
「うん。そうだよ。それがどうかしたの？」
男の子「？！……ぼ、僕も後衛型…なんだけど……」
そこから下を向いてしまった。もしかして特殊差別のことを気にしてるのかな？
なら、僕にできることは一つ。
「すごいね！すごくかっこいいよ！」
自信をつけてあげることだ。
男の子「ぇ……」
「後衛型ってね、大事な人を守ることが出来る能力なんだよ。一番大切で、とっても大事な能力。」
理解ができない。とでも言うように首を傾げる。
男の子「で、でも！みんな後衛型はダサいって……」
確かに、この子ぐらいの歳になるとかっこよさが出てくるんだよね。
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作者名：廻忌 | 作成日時：2022年1月11日 21時
