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私が在学している国際学部が入ってる学棟からサークル棟までは一番離れている。
まだ11月だというのに雪が降りそうな寒さを我慢しながらサークル棟までの道のりを急いだ。
sc「あ、Aだ。ダンスサークルに用?」
サークル棟に入りダンスサークルまでの階段を登っていると、上の階からスンチョル先輩が降りてきた。
『先輩おはようございます!ジョンハン先輩からのパシリに使われたんです〜』
sc「はは、目つけられてんのか可愛がられてんのか分かんないな」
『多分私のこと、ペットか何かだと思ってるんですよね先輩』
大袈裟に困ってる風を装うとスンチョル先輩は慰めるように私の頭をぽんと撫でた。
sc「ジョンハンいたから頑張って」
そう優しく言い下の階へ降りていってしまった。
……あぁ、どうかジョシュア先輩はいませんように。
ジョンハン先輩とジョシュア先輩とスンチョル先輩は、一学年上のダンスサークルの先輩たち。
全員見事に学部は違えど、ダンスサークル三年のイケメン3人組といえば他校の大学にまでファンがいるようなお方たちだ。
その中でも堕天使ジョンハン、黒紳士ジョシュア、私のオアシススンチョル先輩。
ジョンハン先輩とジョシュア先輩は私のことを使えるパシリだと思っているのか、二年のまとめ係や連絡係、必要書類なんかのまとめだとかに駆り出されることがしょっちゅう。
どんよりしていた心がまた更にズンと重くなったのを感じながら、重い足を引きづって階段を上がった。
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ゆい - 更新楽しみにしてます! (3月1日 20時) (レス) @page30 id: 3896a50651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:violet | 作成日時:2023年3月6日 19時