添い寝フレンド【WN】 (ページ27)

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hs「ウォヌとA同じ駅だったよな？」

飲み会も終盤の終盤、お店で解散する流れとなり誰にも気付かれずに帰ろうとした瞬間、そんなスニョンの余計な一言により暗くなった駅までの道のりをウォヌと過ごす羽目になった。

何故、こんなについていないのか。

不運にも最寄り駅が同じなのはウォヌと私しかおらず、ほろ酔いの気分のまま淡々と足を前に進める。

wn「酒入ってても眠れない？」

駅のホーム、電車の予定時刻まであと五分。

ウォヌのそんな言葉が聞こえてきて、ポーカーフェイスを保ちながらどう乗り切ろうかと頭を回転させる。

『私お酒入ると朝まで全く起きなくなるんだよねぇ』

真っ赤な嘘である。

お酒が飲める歳になってから、眠る為にとお酒を飲んでみたものの、私は案外お酒に強い方だったらしい。

いくら飲んでも眠気は誘われず、しっかりと意識を保ったままアルコールが抜けるのを待つという何とも面倒くさい体質。

自分を守る為、嘘に嘘を重ね笑顔を向けるとウォヌは眉間に皺を寄せながら私をじっと見下ろしていた。

wn「……ホントは？」

…………あぁ。

やだなこの男。

何重にも重ねた仮面にヒビが入る音がした。

『…………なんで分かったの？』