姿が見えない彼女【kid】

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最近 この 4人での活動も増えて少し慣れを感じてきた

やっぱ一緒に過ごす時間が長いほど打ち解けるのは早いな

(「やっぱり晴くんと過ごす時間が一番長いなぁ」)

『……っうぇ！？』

こいつ…直接脳内に…！と言わんばかりに鮮明に脳内に

響いた声は あの夢に出てきた子と一緒だった

なんだ…僕は何か大切なものを見落としてるのか？

それとも夢が鮮明すぎてついに幻聴まで…！？

「甲斐田さん？どうしたんですかそんな顔顰めて」

『ぁ、社長！お疲れ様です。なんか頭が急に痛くなって』

「熱ですか？…いや額は熱くないですね。まあ今日一気に撮影五本も撮りましたしね、少しお疲れなのでしょう」

たしかにろふまおの撮影は4人のスケジュールに合わせて撮っているため連続撮影が多い

その為僕以外の三人も疲労が出てきている

ああ、ほら、現にアニキとか

「あぁあ〜晴〜モンエナ買ってきてぇ〜もう動けへんわ」

『っておい！！僕をパシリにすな！！！！』

もちさんは……あーうん、なんか変な動きしてる

ほんとにキャラ濃いなこの人達

スタッフ「すみませんちょっといいですかー？」

『はーい、、ってあれ僕だけですか？』

スタッフ「甲斐田さんだけちょっと隣の部屋来てもらっていいですか？」

「じゃあ僕達先帰ってていいですか？」

「剣持さんすぐ帰ろうとするのやめなさい 笑」

スタッフ「残りの3人方はあとマネージャーの指示に従ってください！じゃあ行きますよ甲斐田さん」

『え？あ、あはい』


なんで僕だけ…？


〜別室〜



「すみませんね甲斐田さんだけお呼びして」

『大丈夫ですよー、どうしたんですか？企画の話ですか？』

「…そうなりますね。ちょっと次のロケの方がですね、

心霊スポット巡りなんですよ。」

心霊スポ巡り……？ほんとこの番組ぶっ飛んでんな？

『は、はあ…』

「そこでなんですけど、とある方から御守りの方を実は預かっていまして」

「こちらを…」

そう言って渡されたのは 水色の可愛らしい御守りだった

まるで僕をモチーフにした感じのような

『え、僕だけ貰っちゃっていいんですか？』

「他の3人も知ってるので、大丈夫ですよ。そして、ロケの日に必ずその御守りを離さず持っていて欲しいのです」

『なるほど？』

「当日ロケの日には霊媒師の方にもお越し頂くので、もしかしたら何かしら言われるかもしれないんですけど、あまり深く考えないでくださいね。それでは話は以上です」

『あ、わかりました……』

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