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いつの間にか寝てしまって居たようだ
暖かい日差しがカーテンの隙間から部屋を照らす
枕カバーが涙の跡でいっぱいになっていた。
ああ、そうだ…
僕は…Aの事を信じたくなかったんだ。
不破さんと電話して以来誰とも連絡はとっていないし。
配信を無理やり切ったに加えて、ツイートもしてないから
リスナーのみんな心配してるだろうなぁとか考える
『…Aおはよ、今も傍に居てくれてるのかな？本当にさぁ、僕、Aのこと思い出せて良かった。』
誰もいない空間で、愛おしい人の名前を呼ぶ
『今まで忘れててごめんね…あぁーもうまって、辛すぎる…』
24時間くらい散々泣いてたくせに、また涙が溢れる
『ねぇ……置いてかないで……ずっと一緒にいるって…約束したじゃんか………』
また、枕カバーに新しい染みが増える
その時だった
風も吹いていないのに
テーブルに置いてあった水が倒れた
『っ、びっくりっしたぁ！、』
いや、怖すぎるから。ほんとに心臓に悪い
今ので涙も引っ込んだ
『A…？そこにいるの…？』
当然返事は無い
『水倒さないでよ…ってもしかして、僕が脱水症状にならないようにこれ飲めってこと？』
傍から見たらただの脳内お花畑の男だ。
でも、そんなこと思われたって全然いい、Aのことを
近くで感じられるなら。
重たい腰を上げて倒れた水をとって飲む
『っはぁ…なんか、久々の水…ちょーうまい。』
確かに泣いてることに夢中で
現実を受け止めることに必死で
昨日から何も食べてないし水分も取ってなかったことを思い出す
『ありがとうねA、ホントなんでも出来ちゃういい女だ』
まさか自分が死んでも尚彼氏のお世話をするとは
普通の人間なら思わないだろうな。
僕ってそんな不安要素あるかな？
『正直心の整理は全然追いついてないよ。けどね、近くにAが居るんだって思うとすごい心強いな…』
『でもっ…ちょっと今くらいは…弱いままの僕で居ていいかな』
その時、肩がズンっと重くなった
『うっ…この感覚…心霊体験した時の感じと似て……る』
多分、Aが 後ろから抱きしめて居るんだろうけど…
その…やっぱ…人間と霊が交わると人間側に負担が…
『ごめ、A…嬉しいんだけど…すごく…苦し…い』
そう言って今までの重みが一瞬で開放された
ああ、やっぱり後ろからぎゅーしてたんだね、可愛い奴め
僕は記憶が戻ったことを伝えるためマネージャーさんに連絡し、一日だけ 検査入院をすることになった。
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ビール=ビールEX(プロフ) - まゆさん» 閲覧ありがとうございます！ちょっと不穏な空気が多いですがこれから色んな展開になるので楽しみにしてて下さい！ (2022年11月14日 1時) (
レス) id: af798582c2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 投稿お疲れ様です！お話の構成が大好きで毎日更新されるのを楽しみにしてます！途中から涙が止まらなくてティッシュと一緒に読んでますwこれからも更新頑張って下さい！ (2022年11月13日 23時) (レス) id: 1c95ee2eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビール=ビールEX | 作成日時：2022年11月12日 1時
