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言われるがままに 御守り を霊媒師の方に渡す

霊媒師「……」

「その、Aさんの御守り、なにか関係してるんですか?」

と 社長が言う

やっぱりAさんという人が作成したものなのだろうか

霊媒師「御守り、よく見てください、ここ、黒くなってるのわかりますか?」

えっ!

『全然……分からなかった…え、色、変わってる』

見せられた御守りは真ん中の方から黒ずんでいた


霊媒師「この御守りが悪い霊から守ってくれたんですね。そして着いてきた女性も」

霊媒師の方がそう仰ると

自然と




口から



『A……』



と溢れていた


スタッフさん達や不破さん達の方から

少し啜り泣くような声が聞こえる。

霊媒師「この御守り、一旦私がお預かりしてもいいですか?」

『え、っと…』

霊媒師「大丈夫です、ちゃんとお清めしてからお返ししますから。事務所の方に届けますから。」

『よ、よろしくお願いします!』

「甲斐田さん、とりあえず今日は何も無かったですか?」

と社長に心配そうに言われる。

『ちょっとなんか…感情がバグってるので、休みたい、ですかね?』

そう、もう車内で安全なはずなのに。

メンバーやスタッフさん達に囲まれているのに。

焦燥感と喪失感が抜けない

そしてなにより、

未だに…目から 涙がぽろぽろと落ちてくる

僕は

















僕は…何を 忘れている?

『いっ…』

またこの頭痛。最近治らないんだよな

何かを、とても大切な何かを

忘れてはいけない何かを思い出そうとすると

A…A……?

分からない名前のはずなのに 懐かしい気持ちになって

胸が苦しく締め付けられる

「晴、今日はピーピーしすぎて疲れたな、ゆっくり休みや」

『あ、アニキ…?』

ふとその言葉で瞼が重くなってくる。

「もうすこししたら、ちゃんと私達からお話致しますから。」

社長?

(なん……の…は…な……し……?)

脳がもうおやすみモードに入って声がでない

「甲斐田くんおやすみなさい、どうか、いい夢を」

普段のもちさんからは考えられない程

優しい声でそう言われて

僕は帰りの車内でぐっすりと眠ってしまった。



















「いやぁぐっすりですね」

「流石にね、あんだけ泣いたら疲れるよね」

「やば、こいつ赤ちゃんやん!笑」





『A……』










「!?って……寝言か」

「今のままの甲斐田君には酷で伝えられないなぁ…」

「それにしてもAちゃんやっぱり甲斐田の傍離れないっすね」

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作品ジャンル:恋愛
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ビール=ビールEX(プロフ) - まゆさん» 閲覧ありがとうございます!ちょっと不穏な空気が多いですがこれから色んな展開になるので楽しみにしてて下さい! (2022年11月14日 1時) (レス) id: af798582c2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 投稿お疲れ様です!お話の構成が大好きで毎日更新されるのを楽しみにしてます!途中から涙が止まらなくてティッシュと一緒に読んでますwこれからも更新頑張って下さい! (2022年11月13日 23時) (レス) id: 1c95ee2eca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ビール=ビールEX | 作成日時:2022年11月12日 1時

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