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『言った言った言った言った！！』
『絶対言った』
「だから言ってないよ！」
いやいや絶対聞き間違えるはずがない。
『えっ すぅっ て言ったっすよね？』
それでも剣持さんもスタッフさんも
首を傾げて言ってないという、
本当にさっきから怖い。なんか僕だけやばいのかな
そうして歩き進めていると、トンネルの最深部へ
あぁ まただ この感じ
『これ 出ない方いいかも』
「…そう思う？」
『うん』
「確かに なんかよくない気がする」
ぽろっ、と何かが落ちた。
『本当にっ 涙が 止まらなくなってる』
「はははっほんとだ 笑」
「えっなんでなんで？ 笑」
『わかんない』
剣持さんは不思議そうに笑ってる
『えっやばい 涙が 止まらない』
このままトンネルから出ないのもあれなので
意を決して外に出ることに__
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辺りは真っ暗だ
きっと懐中電灯なんてなければ暗闇に飲み込まれてもおかしくない。そんな威圧感が襲ってくる
「うわぁ」
と先程まで微塵も怖がっていなかった剣持が声を漏らしてしまうほど。
とりあえずチェキを何枚か撮る
流石にこの辺は、なにかしら写りそうだな
なんて考えながら
そして先程まで うるさいとまで言われていた
甲斐田が一言も言葉を発しなくなった。
その事に気づいた剣持は、ふと甲斐田の方へ目を向ける
驚くことに、あの甲斐田が突然一人で前方へ歩き出していたのだ。
思わず剣持も顔が強ばり、声をかける
「 それは 意図して 歩いてんの？」
「 理性 をもって 歩いてる？」
『わかんない、これ…』
とやっと喋りだす甲斐田
「あれ、今 音した？」
「現像出来なかった…」
『これ、やめた方がいいかもしれない 本当に』
という剣持と同時に話す甲斐田
『めちゃくちゃ気持ち悪い…なんかっ』
チェキをひたすら確かめる剣持と
『これ本当に戻った方いいと思います……』
と、どこか様子がおかしい甲斐田
「あぁ、壊れちゃった」
そういう剣持の手には壊れてしまった甲斐田のチェキがある。
『本当に戻った方がいいと思う これ』
『向こう側に 行こうみたいになってる。』
「えっ…」
『これほんとにやめた方がいい。』
『マジで帰った方がいい』
そしてその言葉の通りに振り向いて元の道を行こうとする剣持
しかし甲斐田は
『これ、振り向けない、後退しないといけない気がする』
野生の勘と笑う甲斐田は何処が寂しげな表情を浮かべていた。
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ビール=ビールEX(プロフ) - まゆさん» 閲覧ありがとうございます！ちょっと不穏な空気が多いですがこれから色んな展開になるので楽しみにしてて下さい！ (2022年11月14日 1時) (
レス) id: af798582c2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 投稿お疲れ様です！お話の構成が大好きで毎日更新されるのを楽しみにしてます！途中から涙が止まらなくてティッシュと一緒に読んでますwこれからも更新頑張って下さい！ (2022年11月13日 23時) (レス) id: 1c95ee2eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビール=ビールEX | 作成日時：2022年11月12日 1時
