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時刻は丑三つ時

予報にない 突然の 豪雨

この先に何が待ち受けているかなんて分からない

「それにしても雨なんて最悪だなぁ」

と剣持さんが呟く

「甲斐田、晴れにしてよ」

『無茶言わないでください 笑』

「足場とかぐちゃぐちゃになってそうですし、お2人とも気を付けて行ってきて下さいね。」

社長のその言葉を最後に
僕と剣持さんは車をおりてトンネルへと向かった








『うわぁ、ガッツリ山っすね……』

「これただの山じゃん…笑」

『別に心霊スポットじゃなくても 怖い』

「確かに これだけ 暗かったらね」

本当にこの雨と山道で真っ暗闇って…

史上最悪の組み合わせよ?

『えっ なんか悪寒が止まらないマジで』

恐怖というか

ずっと変な感じ。先程のトンネルとは比にならない

「寒いだけだよ」

『ほんとに?』

「何でもかんでも お を付けるな」

お……?
寒 と お で 悪寒 か…

ほんとに寒いだけならいいのに…

歩いていると枯れ葉が落ちてきた

「うわっ」
『っびっくりしたぁ…』

「枯れ葉が落ちただけで… 笑」

流石にこの状況は何しても怖いよ、

「こうやって自然現象にすら意味を感じてしまうから 怪談っていうのはなくならないんだろうなぁ」

『なるほど…』

一理ある

そして、歩き進める途中でなんとなく。
今日ずっとポケットに入れてる御守りを取り出して
手のひらで優しく握る

『……ふぅ』

心做しか 安心感がなくも無い

「ん?その御守り…」

『あ、これ、スタッフさんに今日持っとけって言われてずっと持ってるんです。』

そう言って剣持さんに御守りを見せる

「……ああ、大事にしなよそれ 甲斐田くんにとって必要なものだと思うよ」

『やっぱりですか?僕もそんな感じはしてたんですよね…』



その言葉を聞いてよりいっそ、御守りに愛着が湧いた



















「Aさん、甲斐田くんをお願いしますよ」

そう言った剣持の声は雨音にかき消され

甲斐田の耳に届くことはなかった。

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作品ジャンル:恋愛
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ビール=ビールEX(プロフ) - まゆさん» 閲覧ありがとうございます!ちょっと不穏な空気が多いですがこれから色んな展開になるので楽しみにしてて下さい! (2022年11月14日 1時) (レス) id: af798582c2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 投稿お疲れ様です!お話の構成が大好きで毎日更新されるのを楽しみにしてます!途中から涙が止まらなくてティッシュと一緒に読んでますwこれからも更新頑張って下さい! (2022年11月13日 23時) (レス) id: 1c95ee2eca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ビール=ビールEX | 作成日時:2022年11月12日 1時

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