♯縮まる距離 ページ5
渡辺 side
バランスを崩した俺の背中は床につき、
Aが覆い被さっている。
ごめんなさいっ!と慌てて起きあがろうとする
Aの腰に腕を回した。
『 しょ、翔太さん…!? 』
渡辺「 なに? 」
『 は、離れてくださいっ/ 』
渡辺「 離れたいなら離れれば? 」
『 だって翔太さんの腕が、 』
左手は腰に置いたまま、
右手を背中へと滑らせた途端に黙りこむA。
そしてぐるっと身体を回転させて、
Aを見下ろす形に変えた。
渡辺「 1人暮らしの男の家にあがるって、
お前どんだけ警戒心ないの? 」
『 だって、今日こそちゃんと
認めてほしかったんですもん… 』
渡辺「 別に俺の意見なんか
無視すればよかったじゃん 」
『 全員に認めてもらわないと嫌だから… 』
至近距離にある顔に、
Aは顔を真っ赤にしながら横を向く。
渡辺「 A、こっち向けって 」
『 無理ですっ… 』
渡辺「 なんで? 」
『 絶対翔太さん、変なことするもん…/ 』
渡辺「 ははっ!笑
よく分かってんじゃん。笑 」
『 え…? 』
思わず俺を見たAの唇に近づいた時、
来客を知らせるインターホンが鳴った。
:
目黒「 え、A…? 」
『 おはよー…! 』
渡辺「 目黒、なんの用? 」
平然を装っているつもりだろうけど
さっきのこともあってか、ぎこちない。
下手くそか。と心の中で笑いながら
目を見開く目黒に声をかける。
目黒「 借りてた漫画返そうと思って…
夏休み入っちゃったし… 」
渡辺「 あぁ、わざわざありがとな! 」
目黒「 いや、いいんだけど…
なんでAがしょっぴーの家にいるの? 」
渡辺「 お前と同じだよ。
これ、Aに貸してたから 」
キッチン横に置いてあった美顔器を手に取って、
適当に言い訳を作る。
俺のフォローが予想外だったのか
Aは驚いた顔で俺を見た。
『 私帰りますっ!お邪魔しましたっ! 』
渡辺「 おぅ。またな。笑 」
Aが帰った後、
上の空だった目黒は俺を見る。
目黒「 手…出してないよね? 」
渡辺「 出してねーよ。笑 」
目黒は大切な仲間だから、
揉めるようなことはしたくない。
・
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柚月 - S 9が主人公のことを取り合いみたいな感じのお話がみたいです (2021年2月19日 19時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
leechan - 稟さん» コメントありがとうございます!S9なりのコテンパンを表現したかったのでこういう展開にさせて頂きました。リクエストに応えられず申し訳ありません… (2021年2月19日 2時) (レス) id: 450613ba4d (このIDを非表示/違反報告)
稟 - 主人公ちゃん大好きなスノ達とお友達が、嫌なヤツをコテンパンにするのが見たいです笑。 (2021年2月13日 21時) (レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
leechan - 安寿香さん» 理解できずすみませんでした!SnowManからのそういった表現はありませんので、ご安心ください! (2021年2月12日 10時) (レス) id: 0e14fa8bf7 (このIDを非表示/違反報告)
安寿香(プロフ) - leechanさん» SNじゃなくてSMでしたね汗 多分打ち間違えです! (2021年2月12日 1時) (レス) id: 491c0ff4a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:leechan | 作成日時:2021年1月21日 0時