雪より男子

♯最恐ママ ページ16

A side









屋上で熟睡したお陰で頭も心もすっきりした私は、
美希を自宅に誘った。





学校だと誰が聞き耳立てているか分からないし、
S9に邪魔される可能性もあるからだ。









母親「 あらぁ！Aのお友達？？ 」





美希「 初めまして！桜井美希です！！

Aの美貌はお母さん譲りなのね！？ 」





母親「 うふふっ！美希ちゃん上手ねぇ！ 」









:









部屋に入って
目黒蓮との関わりと屋上での渡辺翔太との出来事を、

1つ1つ整理しながら話した。









美希「 なるほどねぇ 」





『 なんでこうなっちゃったんだろ 』





美希「 気づいてあげられなくてごめんね 」









そう言って申し訳なさそうに謝る美希は、
本当に心が綺麗な人だ。









母親「 これ飲んでみてぇ！ 」









ノックして入ってきたお母さんは、

レモンとローズで作った特製の紅茶を
持って入ってきた。









美希「 おいしっ！！

ってか、お母さんもAも
なんでそんなに綺麗なんですか！？

本当に羨ましい… 」





母親「 よかったら教えてあげようか？ 」





美希「 えっ！！いいんですか！？ 」





『 美希、やめておいた方がいいよ… 』





美希「 教えてくださいっ！！ 」





母親「 じゃあ、まずは… 」









家なら安全だと思い込んでいた
私の判断が間違っていた。





家にも邪魔をしでかす魔物がいたのだ。





その後、美希の悲鳴が響き渡ったことは
言うまでもないだろう。









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