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─ 翌日 ─


『おはよ、狼谷』

「おう、はよ」

『ん?…あ、鹿島だ』

「だな」


狼谷が鹿島に近寄って行く。


「よぉ、鹿島」

「狼谷、おはよう。あのさ、狼谷。 (俺、どっか変かな?今日からこの制服なんだけど…)

(あ、確かに)

「確かに?!」

『鹿島、その子ら引き連れてどうしたの?』


私の言葉に鹿島は勢いよく後ろを振り返り、
即座にしゃがみ込む。
鷹が言うには、虎太郎が来たそうだったからとの事だ。

その後、子供達は騒いで狼谷が凄んで怖がらせていた。
そして、鷹は目に涙を溜めて耐えていたが泣いていた。


「おで、おでだけ…にいちゃんの、んこたれぇ!」


と、泣き叫びながら狼谷と反対方向に逃げようとした鷹はある女子生徒とぶつかった。

女子生徒は鹿島と子供達に注意して、子供達を泣かせていた。


「「「「うぇぇぇぇん!」」」」

『あー…ゆか〜?ねぇねの所においで…?』

「ねぇねぇぇぇ!!」

『うわっ、と…ごめん、鹿島と狼谷。先にその子達、保育ルームに連れてったげて。』

「うん、分かった」

「あぁ」


鹿島と狼谷が廊下から去った後、


「ねぇねぇぇ!」

『ん、よしよーし。だいじょーぶ、だいじょーぶ…ね?』

「ん…ぐす……ひぅぅ…」

『ごめん、まーちゃん。子供達の事、叱ってくれてありがとね』

「べ、別に…私も、泣かせて悪かったわね」


泣かせるくらい言い方が冷たかったのはまーちゃんが悪かったけれど、勝手に着いてきた子供達も悪いからね。


『ゆか、もう着いてきちゃダメだよ』

「…ぐす………、あい…。」


素直なうちの妹、可愛いな…

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作者名: | 作成日時:2024年3月18日 13時

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