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私は鹿島の弟の近くに寄り、足を崩して座る。

『……ねぇ』

「?」

『鹿島が、君のお兄ちゃん?』

「う」

『君の名前、教えてくれる?』

「う、こた」

『こた、か。良い名前だね。』

「う」

思わず虎太郎の頭を撫でる。

『あ、ごめ…?』

虎太郎は少し熱っぽい気がした。


『ね…私、AAってーの。』

「う?」

『鹿島の友達、私と仲良くしてくれる?』

「う」

『………こた、鹿島と変わったげようか?』

「うーう」


虎太郎は首を横に振って、大丈夫と言う。
私は虎太郎の近くに座って小説を取り出す。


『しんどかったら言ってな。私は察しが良い訳じゃ無いし、言われないと分かんないから』

「う」


急な環境の変化によるストレスでの熱、かな?
牀李も良くあるから、しょうがないとは思うけどな。
虎太郎は我慢強いのか、それとも……
まぁ、人様の事情に突っ込んだりしない方が良いよね。

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作者名: | 作成日時:2024年3月18日 13時

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