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「鼻血?」

まーちゃんはそう言って、ホッとしたようにため息を吐く。


『まーちゃん』

「Aさん…」

『怖い顔してたけど、大丈夫?』

「え、えぇ…」

「やっぱりお前に入部は無理だよ、朋也」

「あの、山羊くんのお友達?」

「A組の根津」

「あっ、もしかして…クールでカッコよくて学年2位の根津くん?」

「どうしたの中吉」

「様子を見に来たんだ。はっきり言ってお前はベビーシッターをやるには子供好きの変態過ぎる」


朋也が漫画ならガーンとつきそうなくらい、ショックを受けている。
それを聞いた鹿島は子供達を朋也から離す。


『ゆか』

「ねぇね!」

『ゆか、大丈夫?朋也に何もされてないよね?』

「ちが、違うよ。俺は純粋に普通に小さい子が好きなだけで…」

『朋也、ゆかに近付かないで。教育に悪いから』

「誤解だよ、Aちゃん…!」

「普通の人は子供のほっぺたをつついたくらいで鼻血を出さない。」


ゆかを抱き締めながら冷めた目で見ると、朋也は必至に弁明しようとしていた。
まーちゃんは青ざめながら凄く引いていた。


「いや、これは……はっ、そうだよ。バレンタインに貰ったチョコの食べ過ぎで…」


中吉が朋也の元へ行き、しゃがむ。


「猪又さんに注意されて返してただろ。笑顔で鼻血出しながら嘘つくな、怖い」


中吉はそう言い、朋也を引っ張る。


「ほら、行くぞ」

「ちょっ、中吉ぃ!」

「お騒がせしました」

『朋也、ゆかに手を出したら君を社会的に潰すからね』

「うっ、まぁたしかにこんなんじゃ迷惑かけちゃうか。うん、入部は諦めるよ。でも時々、みんなのほっぺをつつかせてもらいに来てもいいかな?」

「ぇ、ぇーと」

「まぁ、たまにならいいんじゃない?面白いし」


兎田がみどりの頬をつつきながら許可する。


「おでもチョコ食ったら血ぃ出る?」

「大丈夫だよ」

「これはチョコのせいじゃないから」

『帰ってくれ…中吉、お願いだから…朋也はゆかに悪影響だ』

「Aさん、そこまで言わなくても…」

「いや庇わなくていい、鹿島。本当の事だ。ごめん、A」


頭を抱えながら中吉にお願いする。

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作者名: | 作成日時:2024年3月18日 13時

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